企業がSDGsに取り組むメリットとは?メリット・注意点・事例を紹介!

企業がSDGsに取り組むメリットとは?メリット・注意点・事例を紹介!

企業がSDGsに取り組むメリットとは?メリット・注意点・事例を紹介!SDGsという言葉を見かけることが多くなったと感じていませんか。SDGsとは、世界の貧困、差別、産業、環境問題などを、2030年までに解決していくという目標です。SDGsの内容、取り組むメリットなどを紹介します。

 

SDGsについて

SDGsとは

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、世界の貧困、差別、産業、環境問題などを、2030年までに解決していくという目標です。Sustainable Development Goalsの略称であり、持続可能な開発目標という意味になっています。

明確に取り組む内容があり、17の目標と169のターゲットで構成されています。

17の目標は下記のことです。
1.貧困をなくそう
2.飢饉をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

参考文献:イマココラボ:SDGs(持続可能な開発目標)17の目標&169ターゲット個別解説

CSRとの関連性

CSRとは、企業が信頼を得るために必要な社会的責任のことです。利益や規則を守ることだけをせずに、消費者の求めているものに対して適切な対応をとるなど、期待に応えることが必要です。SDGsと比べて、社会を良くするという根本的な部分は同じです。

違いとしては、CSRは自由でボランティア的な考えであり、SDGsは明確に目標とターゲットがあり、企業を通して活動を行う特徴があります。SDGsには、安定的なエネルギーを届ける、住み続けられる町づくりなどの目標があります。CSRの目的と一致するので、CSRを意識することはSDGsに取り組んでいることになります。

ESGとの関連性

ESGとは、企業は環境・社会・ガバナンスの3つの要素を意識して活動するという考えです。環境はCO2削減や再生可能エネルギーの活用、社会は平等や貧困の問題、ガバナンスは管理体制です。このような問題を意識しつつ事業に励むことが求められています。

ESGもSDGsと似ていますが、違いは規模の大きさです。ESGは各企業が意識することであり、SDGsは国連が定めて国規模で行う取り組みです。ESGの環境・社会・ガバナンスの問題は、SDGsにも含まれているので、ESGを行うことでSDGsに取り組んでいるということになります。

 

企業がSDGsをビジネスに活かす4つのメリット

フレッシュなビジネスに取り組める

SDGsは、飢饉、不平等、環境問題など、生き生きとした目標なので、フレッシュなビジネスとして取り組めます。活動することで世間に対する評価が上がり、資金が調達しやすくなり、ビジネスの幅も広がると考えられます。

企業のブランディング効果

SDGsは社会や環境を良くするための目標なので、クリーンで信頼におけるというイメージ向上に繋がります。従業員も働きがいがあり、モチベーションを高める要素にもなります。

無駄な経費を削減

食料問題や環境問題が含まれており、廃棄する食材を利用、光熱費の削減などを行えば無駄な経費が発生しにくくなります。テレワークやペーパーレス化などのデジタル化を取り入れるのも、コスト削減になります。

就活生や転職希望者に好印象を与えられる

SDGsは先進的な活動であり、イメージアップにも繋がるので、就活生や転職希望者にも印象が良いです。大企業だけではなく中小企業でも実施できるので、優秀な人材を手に入れられる可能性が高まります。

 

企業がSDGsをビジネスにする場合の注意点

安くないコストがかかってしまう

効果的なSDGsを行うには、それなりのコストがかかります。設備や開発費用、社員への教育研修など様々です。短期的に見ればデメリットかもしれないが、長期的に考えれば企業が成長する可能性があります。順調に行けばイメージアップで顧客が増え、利益の向上に繋がると考えられます。

途中で断念するとダメージが大きい

途中で断念すると、今までかけた費用や行動が無駄になり、ダメージが大きいです。SDGsと本業の活動内容が離れていた場合、面倒だったり余裕がなく、断念する恐れがあります。本業と関連性のある取り組みを行うのがベストであり、無駄がなく効率的です。

SDGsを実施している企業の実例

SDGsを実施している企業を5社紹介します。

ダイキン工業

エアコンや暖房機を製造しているダイキン工業では、SDGsの8つの目標を視点に取り組ん
でいます。

目標は下記の8つです。

3.すべての人に健康と福祉を
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
17.パートナーシップで目標を達成しよう

7番目は低温暖化冷媒の開発と普及、再生可能エネルギーとの組み合わせなど、クリーンなエネルギー開発に努めています。11番目は人の健康に対する空気や空間の価値を作るなどです。ダイキンの本業がSDGsの目標と直結しており、効率的な活動が期待できます。

イオンモール

イオンモールでは、全国で独自の活動を行っています。イオンモール名取では、各家庭で使用しない食品を持ち寄り、フードバンク団体へ寄付して必要としている方々に届ける活動をしています。イオンモール宮崎は、浜辺にある海洋プラスチックを使い万華鏡を工作するなど、楽しく清掃活動を行い、海の豊かさを守るというメッセージがあります。

イオンモール太田では、衣料品回収を行いました。着なくなった衣料品を回収し、一部を資源にリサイクルすることで、衣類ロスとCO2排出量の削減が可能です。再生可能エネルギーを重視しており、各店舗で太陽光発電の導入もしております。このように、各地域で様々なSDGsに関する活動をしています。

NEC

IT企業のNECでは、グローバルな活動をしています。アフリカの発展途上国などでは、出生登録がなくワクチンを受けれない子供たちが多いという問題があります。そこでNECは、自社の指紋認証技術を提供し、本人確認の手段としました。素早く的確に認証し、登録などが比較的容易なので、発展途上国にも利用しやすい技術です。

高坂工業

塗装工事や外壁調査などを行う高坂工業では、外壁の塗料によるCO2削減を意識しています。「ガイナ」という断念塗料を採用しており、外壁に使用すると断熱効果があり、室温を一定に保てます。結果的に、エアコンの稼働率を下げることができ、CO2やフロンガスの削減に繋がります。

アイディオット

デジタルツインに関するサービスを提供しているアイディオットでは、ITを駆使した取り組みをしています。ITシステムを導入することで、オンライン研修、スマートシティなどと、自社のサービスに直結した活動をしています。

まとめ

・SDGsとは、世界の貧困、差別、産業、環境問題などを、2030年までに解決していくという目標です。

・持続可能な開発目標という意味であり、17の目標と169のターゲットで構成されています。

・CSRとは、企業が信頼を得るために必要な社会的責任のことであり、取り組むことでSDGsの貢献にも繋がります。

・ESGとは、企業は環境・社会・ガバナンスの3つの要素を意識して活動するという考えであり、こちらもSDGsと関連性があります。

・企業がSDGsに取り組むメリットは下記の4つ
・フレッシュなビジネスに取り組める
・企業のイメージアップ
・コスト削減
・優秀な人材を得れるチャンスが上がる

・SDGsを行う場合、ある程度コストがかかり、途中で断念するとダメージが大きいデメリットがあります。

 

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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