市場規模が徐々に拡大しているスペースシェアリング。スペースと言っても、ホテルや駐車場、ワークステーション、倉庫などが挙げられます。最近では、カーシェアリングやAirbnbなどのサービスが開始されました。
しかし現状ではスペースシェアリングは言葉だけ浸透していて、サービスはまだ追いついていない現状があります。そのため当記事では、スペースシェアリングでどのようなサービスが提供されているのか解説します。
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いまさら聞けない!シェアリングエコノミーとは?注目理由や市場規模もご紹介
「シェアリングエコノミー」はモノや土地、スキルなどの共用や借りられるサービスのことです。
シェアリングエコノミーの概要
過去にはBtoCのビジネス体系で企業や事業者がサービスを消費者に提供するのが主流でした。例えば、大企業がオフィスビルを貸してコワーキングスペースとして開放しています。他にもビジネスホテルやカラオケが、テレワークとして消費者にサービスを展開しています。
しかし最近ではCtoCのビジネスモデルが急拡大。誰もが事業者になり、消費者に向けてサービスの展開が可能になりました。具体的にはAnycaのように個人が車を貸し出して、消費者が借りられるサービスです。
車以外にもカフェや撮影スタジオとして個人所有の家屋などを個人で貸し出している方も少なくありません。
日常的には車は必要ないが、時々使いたい方におすすめです。
市場規模
2019年にはシェアリングエコノミー市場規模が、過去最高の2兆1,004億円に到達しました。2030年には最大14兆1,526億円まで拡大すると予想されています。
注目理由
シェアリングエコノミーが注目されている理由は、人々がモノを「所有」から「共有」に変化しているからです。例えば、自転車や電動キックボードなどを貸し出すサービスが最近誕生しました。多くの利用者は自転車や電動キックボードを持っておらず、他の人と共有します。
スペースシェアリングが台頭!「場所」のシェアリングエコノミーの詳細って?
シェアリングエコノミーの中でも、スペースシェアリングサービスの需要は年々高まってきています。特にオフィスや宿泊場所、カフェ、キッチン、農園など幅広い場所で活用されています。
使用していない空き部屋や駐車場を誰かに貸したり、オフィスを他の企業と共有スペースにしたりするなどのサービスが誕生しました。今後スペースシェアリングサービスは多様化が進みさらに拡大し、多くの企業が参加すると予想されています。
スペースシェアの2020年の市場規模
2020年度にはスペースシェアの市場規模が3,249億円に到達し、2030年には最大で4兆3,343億円になると予想されています。コロナによって大企業がオフィスの売却をしたり、テレワークを推進したりしたのが大きく影響を与えました。
テレワークでの業務が円滑に行えるようになったため、今後もリモートでの業務やスペースシェアリングは発展します。
参入企業も増加
スペースシェアの市場拡大と将来性を見越して、大手企業も参入しました。
・民泊サービス
最近では楽天とLIFULLが提携して新会社、楽天LIFULL STAY株式会社が民泊サービスを開始しました。民泊スペースの提供者と利用者のマッチングサービスとして運営しています。
・美容サロン
2021年に、サロンをシェアするGO TODAY SHAiRE SALONはTポイント・ジャパンとサービス提携を行いました。利用できるサロンは美容室にとどまらずネイルサロン、アイサロンなどもシェアしています。
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代表的なスペースシェアリングサービスの場所として、
・レンタルスペース
・宿泊
・オフィス
・ワーケーション
・駐車場
などが挙げられます。
レンタルスペース
レンタルスペースシェアリングは、空いている場所を時間単位や日単位で貸し出すことで、収益を得る仕組みです。多くの企業や個人が、空きスペースを有効活用し、新たな収入源として利用しています。
例)スペースマーケット
スペースマーケットは、レンタルスペースのシェアリングプラットフォームとして、日本で非常に人気があります。利用者は、会議室、パーティールーム、キッチンスタジオ、撮影スタジオなど、様々な用途に応じたスペースを簡単に検索し、予約することができます。
例)Instabase
Instabaseは、全国の貸し会議室やイベントスペースを提供するプラットフォームで、企業や個人が使いたい時間だけスペースを借りることができるサービスです。特に、東京都内の会議室やセミナールームは、短時間利用に適しており、ビジネスミーティングやセミナー、ワークショップなどに広く利用されています。
宿泊
旅行で宿泊する際は、ホテルや旅館が一般的です。最近では一般住宅の空き部屋の増加により、場所の活用が検討されています。個人の住宅を短期的に貸し出すことで、旅行者にユニークな宿泊体験を提供し、貸主には追加収入をもたらしています。今後も空き部屋や空き家が増加するため、宿泊のシェアサービスが拡大すると考えられています。
例)Airbnb
京都は、日本国内でAirbnbの利用が特に活発な地域の一つです。特に伝統的な町家(まちや)を宿泊施設として提供するケースが多く見られます。旅行者にとって、町家に泊まることで、京都の歴史や文化をより深く体験することができ、通常のホテルとは異なる「本物の京都」を感じられる点が魅力です。
オフィス
通常のオフィスフロアをコワーキングスペースやフレキシブルオフィスとして活用するサービスです。コロナの影響でテレワークが普及し、大手の企業が東京のオフィスを売却して、リモートワークに転換したのは記憶に新しいと思います。
東京都23区内にあるフレキシブルオフィスの総面積は2021年以降で19.4万坪にのぼり、23区内のオフィスストック1,300万坪の約1.5%に当たります。
例)WeWork Japan
WeWorkは、コワーキングスペースを提供する企業として世界的に知られており、日本でも多くの都市で展開しています。WeWorkのオフィスシェアリングは、スタートアップ企業、フリーランサー、中小企業など、様々な業界のプロフェッショナルが利用しており、特にネットワーキングやコラボレーションの場として評価されています。
ワーケーション
ワーケーション(Workation)は、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた言葉で、観光地やリゾート地で働きながら休暇を楽しむ新しい働き方です。
例)星野リゾート
星野リゾートは、日本全国にリゾート施設を展開しており、特に自然豊かな場所でのワーケーションを推進しています。星野リゾートでは、快適なワークスペースを提供するだけでなく、リゾートのアクティビティを楽しめるプランを用意しています。
例)長野県白馬村
長野県白馬村では、自然環境を活かしたワーケーションが注目されています。白馬村は、スキーリゾートとして有名ですが、夏季にはトレッキングやマウンテンバイクなどのアクティビティが楽しめます。白馬村では、古民家をリノベーションしてワークスペースとして提供する取り組みが行われています。この古民家オフィスでは、落ち着いた和の雰囲気の中で仕事ができ、近隣の自然を楽しみながらリモートワークが可能です。さらに、地元の食材を使った食事や、地域の文化を体験するプログラムも用意されており、都市部では得られない独自の体験ができます。
駐車場
人口の減少や空きスペースの活用でシェア駐車場サービスが注目されています。余っているスペースを貸して、収入を得られるため利用者が拡大しています。
例)akippa(アキッパ)
akippaは、日本で最も有名な駐車場シェアリングサービスの一つです。このサービスは、駐車場が不足している都市部で特に需要が高く、個人や企業が所有する空き駐車場を時間単位で貸し出すことができます。
例)軒先パーキング
軒先パーキングは、駐車場スペースを短時間で貸し出すことができるサービスで、イベント会場や観光地など、特定の時間帯や日に特に需要が高まる場所での利用が増えています。例えば、スポーツイベントが開催されるスタジアム周辺では、通常は個人の駐車スペースとして使われている住宅地の駐車場が、軒先パーキングを通じて臨時駐車場として貸し出されています。これにより、イベント参加者は近隣で駐車場を確保でき、オーナーはイベント時に収益を得ることができます。
こんなものも?!特定の業界・用途に特化したスペースシェアリングサービスも
最近では業界や用途に特化したスペースシェアリングサービスも誕生しました。代表的なものは以下です。
・ジム
・キッチン
・サロン
ジム
最近では有名人や芸能人がジムに通うようになり、ジムに行く人が増えました。そんな中、パーソナルジム向けに特化したサービスをTHE PERSONは提供しています。具体的には、トレーニングスペースを探しているトレーナーと空いている時間を手間なく貸したいジムオーナーをマッチングさせるサービスです。
キッチン
スペースシェアリングの拡大によってキッチンをシェアするサービスが広まっています。キッチンを自身で持つ必要がなく、低価格で開業できるメリットがあります。KitchenBASEはキッチンをシェアして利用者の開業資金やコストを大幅に減らせます。
サロン
最近ではフリーランスの美容師が増えてきました。美容師が自分のサロンを持たずに業務をするために、シェアスペースを展開する場所も出てきました。例えば、HAIR SALON SHAREは、ヘアサロン専用のシェアリングサービスで、主に美容師が利用することを目的としており、美容師が自分の顧客を持ち込み、特定の時間帯にスペースを利用して施術を行うことができます。
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まとめ
シェアリングエコノミー市場は年々拡大しています。特にスペースシェアリングの分野においては多くの大企業が参入し、競争が激化するでしょう。
スペースシェアリングでは、駐車場やオフィス、レンタルスペースの需要が急激に高まっています。一部の業界や業務に特化したサービスも展開されているため、今後も様々なビジネスが誕生します。
そのため今後スペースをなにかに利用する、新しいサービスを開発したい方はぜひAidiotのMATCHMENをご検討ください。みなさんが求めるモノをスピーディーに提供できます。
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この記事の執筆・監修者
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。