新規事業のプレゼンで困っている方必見!スライドの作り方をご紹介!

新規事業のプレゼンで困っている方必見!スライドの作り方をご紹介!

新規事業を通すためのスライド(事業企画書)とは?

新規事業を始める際の最初のハードルは、社内で承認を得ることです。いくら新規事業のアイデアに自信があっても、社長をはじめとした会社の首脳陣から承認を得られないと始められません。そこで着目したいのが、事業企画書をまとめたスライド作りについてです。新規事業の内容をわかりやすくスライドにまとめることで、どんな事業なのかを首脳陣に伝えられます。このスライドが新規事業の行く末を左右すると言っても過言ではありません。

内容を充実させるのはもちろんですが、レイアウトや伝え方なども工夫する必要があります。いったいどのようにすれば承認を得られやすいのか、スライドの基礎と具体的な作り方についてしっかりと理解しておきましょう。

 

基本的なスライドの基礎

まずは基本的なスライドの基礎について熟知しておく必要があります。スライドの基礎は事業企画書作りだけでなくすべてのプレゼンに共通するので、基礎を習得しておけば困りません。いくつかのポイントがあるので簡単に解説します。

シンプルに

新規事業への熱量が大きいとついつい手の込んだ複雑な内容のスライドにしがちですが、それは決して良いことではないです。できるだけ複雑にならないように、シンプルにまとめるのが理想的です。複雑だと内容が頭に入りにくいため、ストレスを感じてしまいかねません。もしも作成中に「複雑過ぎるかな」と感じたら、表現を変える工夫をしましょう。シンプルイズベストの考え方が大切です。

1つのスライドで1つの説明

1つのスライドでいくつも説明した場合、どうしてもわかりにくくなってしまいます。情報過多にならないように、十分注意しないといけません。1つのスライドで1つの説明が基本です。

仮に主張を裏付けるデータが2件ある時は、1件につき1つのスライドを作成しましょう。合計2つのスライドで、データについてじっくりと説明します。そうすれば1つのスライドごとに理解が進むのでわかりやすいです。スライドが進むテンポも良くなりますし、1つのスライドに情報を入れ過ぎないことが重要です。

論点を明確に

「結局何がやりたいのか」と指摘されないように、スライドの論点は明確にする必要があります。論点があいまいでは首脳陣を説得できません。そもそも首脳陣は新規事業に不安を感じていることが多いため、簡単には承認しないものです。単に臆病なわけではなく、失敗が許されない立場にいるからです。慎重な首脳陣を説得して承認を得るには、スライドの論点を明確にすることが必要不可欠です。明確でないと検討すらしてもらえないので、論点が明確かどうかに気をつけながら作りましょう。

相手の立場になってスライドを考える

新規事業のアイデアをただ一方的にアピールするだけでは、なかなか共感を得られません。熱量はそのままに、相手の立場になってスライドを考えることが大事です。なぜなら相手が誰かで、アプローチの仕方を変える必要があるからです。例えば社内外でも違いますし、同じ社内でも直属の上司と首脳陣が相手ではまったく違うアプローチが求められます。

もし直属の上司なら、アイデアの共有を最優先したスライドが効果的です。首脳陣が相手なら、要点を上手くまとめてわかりやすさを最優先させないといけません。首脳陣は長い時間を取れないことが多いからです。相手の立場になってスライドを考えれば、自ずと承認を得られやすくなります。

新規事業のスライドの作り方

スライドの基礎がわかったところで、いよいよ次はスライドの作り方について説明します。今回説明するのは、スライドを作る時に効果的な9項目です。概況・課題・戦略・スケジュール・展望・コストなどを説明しますので、参考にしてみて下さい。

市場概況

新規事業が参入しようとしている市場概況のスライドは、プレゼンの導入に最適です。どんな市場になっていてなぜ新規事業にチャンスがあるのかを、分析データをはじめとしたエビデンスとともに説明するのが一般的です。市場概況のスライドがないと「本当にその市場にチャンスがあるのか」と不安が拭えないので、市場概況は必ず説明しましょう。

顧客の課題

顧客が抱える課題について掘り下げたスライドは、どうして顧客に新規事業のビジネスが必要なのかを説明するために必要です。いくら新規事業がおもしろそうなアイデアでも、顧客が必要としていなければ意味がありません。新規事業が顧客の課題をどう解決するのか、成功事例や具体例をまじえるとより効果的です。顧客の課題に対する解決策を示せると説得力がありますので、手抜かりなく仕上げて下さい。

戦略

自社が参入する優位性を客観的に示したり、どのようなサービスを提供してどう戦っていくのかの戦略を説明するスライドです。アイデアが魅力的でも戦略を誤ると失敗しかねないので、戦略の説明は非常に重要です。マーケティング・広告・宣伝・営業などの戦略について、具体的に示すのがおすすめです。また、類似市場で成功している戦略を例に出して説明するのも効果的です。戦略が共感されれば承認に一歩近付くので、十分に練った戦略をスライドに上手くまとめましょう。

ビジネスモデル

ビジネスモデルのスライドは、言葉だけでなく図解を有効活用すると効果的です。図解を有効活用することで、新規事業の良さが視覚的に伝わります。顧客・自社・提携先などの関係性をわかりやすくまとめることがポイントです。新規事業がどんなビジネスモデルなのかわからなければ、普通は承認を得られません。逆にビジネスモデルに納得してもらえれば、賛同を得やすくなります。ビジネスモデルのスライド作りには十分力を入れましょう。

KPI設計

KPIとは重要業績評価指標のことです。目標に向けた達成の度合いを示す指標のことで、進捗の様子を客観的に把握するために必要です。どのようなKPI設計なのかを、スライドでわかりやすく示すことが大事です。

例えば営業ならコンタクト数のように、数値などの定量的な指標で設計するとあいまいになりません。新規事業の現在地を知るのに役立ちますので、納得のいくKPI設計のスライドを作成して下さい。

収益計画

どのようなビジネスプランでどのぐらいの収益を見込んでいるのか、収益計画のスライドを作ります。大雑把だと信頼を欠いてしまいますので、信憑性のある収益計画にしないといけません。過去の実績などをもとに計画を立てると説得力があります。どのような流れで収益が出るのかを明確にしましょう。

立ち上げまでのスケジュール

実際に新規事業を立ち上げるまでがどのようなスケジュールなのかを説明するスライドです。立ち上げまでにどの程度の期間を要するのか、人材の確保にかかる期間や予算などを考慮しながら大まかなスケジュールを伝えます。また、スケジュールに余裕がない場合は、どう対策するのかも盛り込むと安心してもらいやすいです。

将来の展望

新規事業が順調に成長したら将来どうなるのかの展望を伝える必要があります。将来のことを予測するのは難しいですが、将来が見えない新規事業には魅力を感じません。短期的な展望しかないとわざわざ立ち上げる意味が薄れてしまうので、成長したらどうなるのかの展望を明確に示しましょう。

コスト

コストは新規事業のプレゼンで関心を持たれやすい項目です。特にシビアな考え方を持っていることが多い首脳陣は、コストに目を光らせているケースがめずらしくありません。コストを少なく見積もっても後で付けが回ってくるだけなので、事実を正確に伝えるのがポイントです。

 

 

新規事業における0.3%の壁。限りなく成功確率が低い新規事業の成功確率を高められるのか、株式会社アイディオットが自治体・官公庁、日本を代表する大手企業の事業立ち上げを支援することで、気づいた新規事業を創出し実行するために必要な条件・ノウハウをレクチャーします。新規事業でお悩みの方はぜひ資料を無料ダウンロードくださいませ。

【支援企業】
・トヨタ自動車株式会社
・阪急阪神ホールディングス
・株式会社エイチ・アイ・エス

「トヨタ自動車」の新規事業立ち上げにアイディオットのMATCHMENを活用

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

新規事業カテゴリの最新記事