新規事業には組織設計が重要!?新規事業を成功させるためのポイントをご紹介!

新規事業には組織設計が重要!?新規事業を成功させるためのポイントをご紹介!

新規事業の成功は容易ではありません。ビジネスの成功の確率を高めていくには、具体的に行動してしまう前に成功するためのポイントを抑えることが重要といえます。

今回は、新規事業を始める前に確認すべき点、抑えておくべき点について解説します。

この記事は、次の人におすすめです。

・新規事業立ち上げに携わる方々
・新規事業立ち上げの準備をしている方

上記の方々は是非この記事を読んで参考にしていただければ幸いです。

 

新規事業を立ち上げる際の3つの重要なこと

最初に、新規事業を立ち上げるにあたり、どのような点が重要なのでしょうか?企業経営していると「経営資源」と呼ばれる言葉を耳にされると思います。新規事業立上げに向けこの経営資源の一部である「人」および「モノ」、そして何よりこれら経営資源を使って組成する「組織」の作り方こそ重要なポイントとなります。

ここではこれらがどのようなものなのか?なぜ重要なのか?詳しく解説します。

まず、人とは従業員を含む人材を意味します。製品を作り、利益を生み出し、事業を行うためには人力が欠かせません。

人は、すべての経営資源と密接に関係している要素です。近年の人手不足を懸念する日本企業にとって、人材の確保は非常に大きなテーマです。人材は、組織の管理と目標設定を通じて管理され、活用されます。

また大事なのは自社従業員だけではありません。関係会社やパートナーとなる外部の人々も新規事業立上げに密接にかかわってくることをわすれてはいけません。外部要員も含め、人が重要だということを心にとめておいてください。

モノ

モノとは、製品とサービス、およびそれらを生産する機器と機械を意味します。

企業活動を行うためには、人間が扱えるさまざまなものが必要です。商品リソースは、検討と管理のための管理戦略とマーケティングフレームワークに適用されることがよくあります。

最近ではこの「モノ」の中に情報や知的財産など形がないものも含まれるといわれるケースも出ています。(4つ目の経営資源ととらえることもあります)。DX時代が到来している現代では形のある資産だけでなくこういった「無形資産」も重要ポイントとなるため、この点も意識した方がよいといえます。

組織

最後に、組織の強みと文化もまた、知覚できない管理リソースです。これが何であるかを言うのはなかなか難しいですが、こういったものが存在することを皆さんはご存じのはずです。人間は多かれ少なかれ周囲の人々の影響を受けています。組織力を高めるための「チームビルディング」と呼ばれる取り組みもあります。

今回の一番重要なポイント、それがこの「組織」を形成するための「組織設計」についてになります。

 

新規事業で組織設計が重要な理由とは?

現在、市場のグローバル化や働き方の改革により、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。時代に合わせて組織体制を一新する必要性が高まっていると言えます。

組織を設計する際には、「明確なビジョンと戦略」、「リーダーの存在」、「企業文化の向上」を考える必要があります。

たとえば、明確なビジョンを持たずに組織設計を進めた場合、「売上高は前年比○%増加」などの数値しか得られません。そして、あなたがどんなに優れた組織設計を持っていても、強力なリーダーがいなければ、あなたの計画はそれ以上進まないでしょう。そして、企業文化が時代に合わない場合、たとえ強力なリーダーがいても、それは避けられ、うまく機能しない可能性があります。

言い換えれば、組織を設計する際には、「明確なビジョンと戦略」、「リーダーの存在」、「企業文化の向上」というバランスの取れた設計が重要です。

例えば、「設計は得意だが営業は苦手な人」や「営業は得意だが設計できない人」は、この二人が別々に働いても儲けにつながりません。

どんなに設計レベルが高くても、営業が苦手だと顧客からの仕事を得るのは難しくなります。営業スタッフと連携することで、一人ひとりが自分の専門分野に集中でき、分業が確立されます。

また、営業はどんな仕事でも取ってこればよいというわけではありません。会社方針を設定し、その方針を営業・設計と調整できるリーダーがいる場合にのみ、収益性の高い組織になれる可能性が高くなります。

新規事業を成功させるためのポイント

本業の事業を充実させながらも、時流の流れを抑えながら新規事業に取り組むことが重要です。新規事業に成功させるためのポイントですが、これから解説する5つのポイントに注意する必要があります。(1)「自社事業領域との関係」(2)「自社アセットの活用」(3)「コミットメント」(4)「どれだけの人を巻き込めるか」(5)「スピード」です。

ここではこれら重要な5つのポイントについて解説いたします。

自社の事業領域との関連性

最初は自社の事業領域との関連性についてです。
「本業との関係」とは、新規事業と本業との関係が必要であることを意味します。新規事業ですが、本業とは全く異なる事業に取り組むことは危険です。あなたの主な事業に可能な限り関連性のある事業を選択してください。しかし、まったく別の事業でも周囲を支える体制やノウハウがある場合なら問題ありません。

自社アセットの活用

2つ目は自社アセットの活用です。
アセットとは、英語で「資産」「資源」「財産」を意味する言葉です。「経営資源の活用」とは、既存の経営資源(人、物、資金、情報)を新たな事業に活用する必要があることを意味します。既存の管理リソースを活用することで、リスクを軽減できます。

コミットメント

3つ目はコミットメントです。

新規事業に取り組むためには、チームメンバーと同じ内容を共有しコミットメントを取る必要があります。全員が同じ方向性を向かなければ取り組みに対する情熱を保てません。
「取り組みへの情熱」とは、新規事業の責任者が事業の成功への情熱を必要とすることを意味します。経営資源の投資、システムのサポート、ノウハウの活用というバックボーンを持っていても、担当者が熱心にならなければ成功しません。精神論のようですが、絶対に必要なポイントです。

どれだけの人を巻き込めるか

4つ目はどれだけの人を巻き込めるか?という点です。

「周囲の巻き込み」とは、新規事業に人や企業を巻き込む必要があることを意味します。新規事業を単独で成功させることは困難であり、周囲を伴わない事業は客観的に魅力がないと言えます。

スピード

最後はスピードです。「スピード」とは、あらゆる努力においてスピード感を持って取り組む必要があることを意味します。試行錯誤は新しいビジネスを伴います。一度決めた方法に固執するのではなく、方法やアプローチを柔軟に変える必要があります。ただし、どんなに柔軟性があっても、時間がかかりすぎると意味がありません。成功に近づくには、同じ一定期間に何回試行錯誤を繰り返すかが重要です。たとえば、半年に1回の試行錯誤を繰り返した企業と、6回の試行錯誤を繰り返した企業では、成功へのアプローチの速度がまったく異なります。ただし、作業の前に仮説と結果を検証する必要があります。仮説と検証のない試行錯誤は無駄に終わってしまいます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?新規事業を立ち上げるうえで組織力は重要でありそれを決める組織設計は大事なポイントといえるでしょう。組織設計には大きく5つのポイントである(1)「自社事業領域との関係」(2)「自社アセットの活用」(3)「コミットメント」(4)「どれだけの人を巻き込めるか」(5)「スピード」が重要となります。

皆様もこの記事を参考に是非組織設計の検討、あるいは見直しを検討されてはいかがでしょうか?

 

 

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【支援企業】
・トヨタ自動車株式会社
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「トヨタ自動車」の新規事業立ち上げにアイディオットのMATCHMENを活用

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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