マッチングサービスのビジネスモデルとは?収益化・マネタイズ方法を併せて徹底解説!

マッチングサービスのビジネスモデルとは?収益化・マネタイズ方法を併せて徹底解説!

現在、マッチングサービス市場の規模は2兆円を超えており、市場は拡大を続けています。

ここでいうマッチングサービスには、結婚などの恋愛マッチングだけでなく、フリーマーケットサイト、クラウドソーシング、宅配サービスなど広義のマッチングとなります。私たちの日常生活には、そのようなマッチングサービスが色々な形で提供されております。

今回は、マッチングビジネス・サービスを始めようとしている方のために、マッチングビジネスを成功させるための秘訣とビジネスモデルをご紹介します。

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目次

マッチングサービスとはどのような種類があるのか?代表的モデルを解説

マッチングサービスというと、一般的には異性同士の出会いを仲介する、いわゆる恋活系のマッチングアプリのイメージがありますが、その他にも様々な種類があります。代表的なモデルについて以下で解説します。


図1. 弊社にて作成したイメージ

恋愛・婚活マッチング

独身者同士の出会いや結婚を目的としたマッチングで、AIや診断アルゴリズムの導入も進んでいます。代表的な例としては、国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」や、結婚を意識した出会いに特化した「Omiai(オミアイ)」、
リクルートが運営する「ゼクシィ縁結び」などがあります。

人材採用マッチング

企業と求職者をつなぐ転職・副業・スポットワーク系のマッチングです。代表的な例としては、“共感採用”を掲げるビジネスSNS型求人プラットフォーム「Wantedly」や、空き時間にすぐ働ける“スキマバイト”のマッチングアプリ「タイミー」などがあります。

ビジネスマッチング

企業同士の提携、発注先選定、新規取引の機会創出などを支援するマッチングサービスで、代表的な例としては、中小企業基盤整備機構が運営する「J-GoodTech(ジェグテック)」や、業種・規模を問わない企業提携マッチング「AUBA(アウバ)」などがあります。

フリーランスマッチング/業務委託マッチング

企業や個人が依頼する仕事やタスクを、オンライン上で提供し、その仕事を受注する人をマッチングするサービスです。代表的な例としては、国内最大級のクラウドソーシング「Lancers(ランサーズ)」や、初心者〜上級者まで多様なワーカーが登録している「CrowdWorks(クラウドワークス)」などがあります。

スキルシェア/ナレッジマッチング

知識・スキル・経験を持つ個人と、それを学びたい・活かしたい人のマッチングサービスです。代表的な例としては、イラスト、文章添削、占いなど個人のスキルを売買できる「ココナラ」や、対面・オンラインの講座を誰でも開催・受講できる「ストアカ」などがあります。

シェアリングエコノミー

シェアリングエコノミー型マッチングサービスは、不要なリソースを持つ人と必要な人をマッチングし、資源の有効活用を促すサービスです。代表的な例としては、宿泊マッチングの定番で、個人宅の空き部屋等を短期貸出する「Airbnb(エアビーアンドビー)」や、空き駐車場のシェアで、15分単位でマッチングできる「akippa(アキッパ)」などがあります。

 

以上が、代表的なマッチングサービスのモデルになります。それぞれのサービスには、独自の特徴や利点があり、用途に応じて適切なサービスを選んで利用することが重要です。例えば、出会いを目的としたマッチングサービスでは、自己紹介や趣味、興味関心などのプロフィール情報を登録することで、自分に合った相手を見つけることができます。一方で、クラウドソーシング型のマッチングサービスでは、スキルや経験、業務内容や報酬などの条件を明確にしておくことが必要です。

また、近年ではAIを活用したマッチングサービスも増えており、より高度なマッチングが可能になっています。例えば、音声や動画データを解析することで、ユーザーの好みや性格などを分析し、相手との相性を予測することができるサービスもあり、サービスの利便性は加速的に向上しております。

マッチングサービスの4大収益方法を詳しく解説!

マッチングサービスには一般的な4つのマネタイズ手法があります。それぞれの特徴についてご紹介します。

図2. 弊社にて作成したイメージ

広告収入

マッチングプラットフォームの閲覧数・会員基盤を活かして広告収益を得るモデル。ユーザー数が多いほど安定収入になり、サービスの“情報メディア化”と親和性が高いといった特徴があります。

例:CrowdWorks、Lancers

手数料課金モデル(トランザクションフィー)

マッチングが成立した際、売上の一定割合を手数料として徴収するモデル。利用者の成果に連動するため、サービス提供者にも納得されやすく、成立時のみ課金のため、ユーザーの参入障壁が低いという特徴があります。

例:ココナラ、タイミー

掲載課金モデル(サブスクリプション/固定広告)

サービスを掲載・登録する事業者から定額課金するモデル。月額制・掲載数ごと課金などバリエーション多数。成約しなくても収益が発生(安定型)し、マッチング数に関係なく収益が見込める特徴があります。

例:ストアカ、J-GoodTech

プレミアム会員課金モデル

通常機能は無料で提供し、追加機能・優遇表示などを有料で提供するモデルで、無料でユーザー数を拡大しやすい特徴があり、課金転換率と継続率が収益の鍵となります。

例:Pairs(ペアーズ)、Wantedly

成果報酬型モデル(紹介料・契約成功報酬)

採用や契約が成立した場合にのみ課金されるモデルで、特に人材系・BtoBマッチングで多い傾向があります。企業側の導入リスクが低く、受け入れられやすいのが特徴で、成約までの導線設計が重要となります。

例:ITプロパートナーズ

 

様々な収益モデルがありますが、実際には、1つのサービスで2〜3種類のモデルを併用しているのが一般的です。
目的や対象ユーザーによって、柔軟に設計されているのが現代のマッチングビジネスの特徴です。

最新の収益モデルの動向

日本国内の大手マッチングサービス提供企業は、近年の市場環境やユーザーニーズの変化に対応し、収益モデルを多様化・高度化しています。以下に、最新の収益モデルの動向と具体的な事例を解説します。​

成果報酬型へのシフト強化

ユーザー企業側の「ROI(費用対効果)重視」の傾向や、SaaS型サービスの乱立で、“使っただけで課金”が敬遠される風潮もあり、「成果が出てから払う」がユーザーの新常識になりつつあります。

例:

Indeed Plus:求職者の応募・採用成立までをAIが支援し、応募数や成果件数に応じた課金。

YOUTRUST:副業・転職成立時の成果報酬課金(スカウト送信数・反応率をAIで最適化)

AIレコメンド × パーソナライズド課金の拡大

LLM・AI活用で、マッチングの「精度」「スピード」が飛躍的に向上し、ユーザーごとの行動履歴・興味に応じたレコメンドが可能になってきています。

プラットフォームが“広告代理人化”しており、見せ方・露出強化に課金が集中し、BtoC系サービスで収益源の中心になりつつあります。

例:

Pairs:AIによる相性予測をもとに「ブースト課金」「いいね!増量」などのオプションが売上に貢献

ココナラ:購入履歴・閲覧履歴を分析し、出品者の広告出稿オプションやピックアップ枠で収益最大化

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マッチングサービスが“AI時代”に突入!業界別の成功事例と導入ポイント

BtoB向けSaaS型マッチングへの進化

業務委託・副業・倉庫・人材など、BtoB領域でも流動性が高まりニーズ増加しています。また、システム導入+マッチング+オペレーションまでを一括支援するモデルが台頭してきています。

例:

souco(倉庫マッチング):契約件数や利用期間に応じた従量課金制。サプライチェーンデータを元に倉庫の空きスペースと荷主を結ぶ
クラウドワークス for Business:エンタープライズ向けにSaaS+コンサル+マッチングを組み合わせたパッケージの提供

ポイントを抑える!マッチングサービスを成功させる秘訣

マッチングサービスを成功させるためには押さえておくべきポイントがございます。以下ではマッチングサービス成功のためのポイントをいくつかピックアップしてご紹介いたします。

使いやすいUI/UXを提供する

マッチングサービスのUI/UXは、利用者の利便性や使いやすさに直結します。ユーザーが直感的に操作できるUI/UXを提供し、使い勝手の良いサービスを提供することで、利用者の満足度が向上し、利用継続率が高まることが期待できます。

“両面”のユーザー獲得が最優先

マッチングサービスは「需要」と「供給」の両者が揃って初めて成立します。

・まずは、サービス価値を担保しやすい供給側(例:フリーランス・講師・商品)を確保しましょう。

・両者の登録数やアクティブ率の「非対称な偏理」を常にモニタリングしましょう。

・LPや広告も「それぞれの立場」に分けて設計しましょう。

マッチング体験を“成功”に導く導線設計

登録者がいても、マッチングしなければ意味がありません。最初のマッチ成功体験がLTV(継続率)を左右します。

・初回行動をガイドするUI設計(例:プロフィールの充実度バーなど)

・「おすすめ」や「AIレコメンド」で最初の出会い簡単にする

・成立後のコミュニケーションもサポート(例:テンプレートメッセージ、自動日程調整など)

“質の担保”と“安心感”の設計

マッチングは信頼が命。特に金銭が絡む取引では詐欺・トラブル防止策が必須です。

・プロフィール・レビュー・本人確認機能の充実

・取引前ステージでは「お互いが安心できる情報量」が揃っていること

・トラブル発生時の運営サポート体制を可視化

収益モデルをユーザー負担感なく自然に組み込む

優れたUXを損なわずに収益化できるかが事業継続のカギとなります。

・初期は無料、成果課金型でスタート → 慣れてからオプション課金へ

・無理に課金を強制せず、「成果が出たら自然と使いたくなる」仕組みに設計

・プレミアム会員制、広告表示順位、マッチング成功料など複数モデルを併用

定量的に改善を回し続ける体制

マッチングサービスは“作って終わり”ではなく、改善→成約率UP→収益化強化のPDCAが大切です。

・マッチング成立率、初回登録からのマッチング率、収益/ユーザー単価など主要KPIを定期モニタリング

・UI改善、メッセージテンプレート、レコメンドロジック等に反映

マッチングサービス開発にはパートナー選びも重要

マッチングサービスではビジネスモデルの難しさやシステム構築の複雑性から自社のみでの開発は困難です。外部の開発会社に依頼するケースが多くなるのですが、開発においてパートナー選びが非常に重要になります。本記事の最後には、マッチングサービスを開発する上で重要な理由・開発会社を選ぶ上で重要なポイントを解説いたします。

技術力や経験の補完

マッチングサービスは、複雑な機能やアルゴリズムが必要とされるため、単独での開発が困難である場合があります。このような場合、パートナーとして技術力や経験を補完してくれる企業を選ぶことで、より高度なサービス開発が可能になります。

ネットワークの拡大

パートナー企業とのコラボレーションによって、ビジネスの範囲が拡大することがあります。特に、相手企業が自社サービスのユーザーに自社のマッチングサービスを紹介してくれる場合、新規ユーザー獲得につながります。

リソースの共有

マッチングサービス開発には多大なリソースが必要とされます。しかし、パートナー企業との協力によって、それらのリソースを共有することができます。例えば、開発資金やマーケティングリソース、人材などを共有することで、開発スピードを加速することができます。

ビジネス上のシナジー効果

パートナー企業と協力することによって、相手企業が持つノウハウや資産を活用し、ビジネス上のシナジー効果を生み出すことができます。例えば、既存のユーザーベースを持つ企業との協力によって、新しい市場に参入することができます。

以上のように、マッチングサービス開発において、パートナー選びは非常に重要です。技術力や経験の補完、ネットワークの拡大、リソースの共有、ビジネス上のシナジー効果など、様々なメリットを享受することができます。そのため、適切なパートナー企業を選ぶことが成功のカギとなります。

マッチングサービスのビジネスを始めるならアイディオットにおまかせ!

いまだ成長速度の緩まないマッチングサービスの波ですが、スタートアップするなら今がチャンスです。ビジネスのアイデアは早い者勝ちになるのでスピード感のあるリリースが重要になってきます。

マッチングサービスの立ち上げならMACHMENの最速・最安リリースで他サービスと差をつけよう

70以上のゼロイチ立ち上げの実績から蓄積された開発から収益化でのノウハウをたっぷり詰め込んだ委託サービスです。企画内容に合わせてプラットフォームを一気通貫でスピーディに開発し実現することが可能です。

「アイデアはあるけど、システムの立ち上げ経験がない」問題ありません。ビジネス領域の理解からマッチングサービスの収益化のアイデア出し、コンサルティング、実行支援の領域まで幅広くカバー。

お客様ごとに開発チームや制作・マーケティング担当者をカスタムし、最適なメンバーで最短距離のリリースを共に目指すことができます。

まとめ

この記事では、マッチングサイトにおける4つのマネタイズ方法について説明しました。

マッチングサイトがどのように収益を上げているかをご理解いただけたのではないでしょうか?マッチングサイト市場は年々成長しており、さまざまなサービスが登場しています。その結果、ユーザーは、どのサービスを使用するか選択肢の多さに疲弊しています。

新たにマッチングサイトを開発する際には、収益モデルを変更することで、他社との差別化を図り新しいビジネスとしてユーザーの心を惹きつけるようなマッチングサービスになるように検討してみてください。

新しいマッチングサイトを運営したい場合は、ぜひこちらの記事を参考にマネタイズ方法をご検討ください。そして、それを効果的に実現するのが、私たちの製品「マッチメン」です。

マッチメンは、業界最先端のマッチングアルゴリズムを搭載し、ユーザーのニーズに合わせた最適なマッチングを提供します。新しいマッチングサイトを運営したい場合は、ぜひこの記事と「マッチメン」の組み合わせで、成功の道を歩んでみてください。

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・阪急阪神ホールディングス
・株式会社エイチ・アイ・エス

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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