ポータルサイトは、インターネットの普及にともなってよく利用されるようになったサイトの形態です。ポータルサイトとは、たくさんのコンテンツを揃えるウェブサイトの入口となるサイトのことです。何かしらのウェブサイトを閲覧する時に、一番最初に開くウェブサイトと考えればわかりやすいです。実例を挙げるなら「Yahoo!」や「エキサイト」などが該当します。
複数あるサイトをまとめて運用することで、アクセス数の増加を狙えるなどのメリットがあります。そのためいくつもの企業が、さまざまな種類のポータルサイトを運営しています。
ポータルサイトの種類
ポータルサイトは、特徴ごとにいくつかの種類があります。一般的な総合型以外にも、検索型・地域型・口コミ型・専門型などがあります。また、社内向けに制作される社内ポータルサイトのように、限られたユーザーだけが利用できるポータルサイトもあります。それぞれがどんなポータルサイトなのかを解説します。
総合型ポータル
冒頭で紹介した「Yahoo!」や「エキサイト」は、総合型ポータルサイトです。ニュース一覧や天気などといった生活に必要となるさまざまな情報を、数多く掲載しているのが特徴です。
総合型ポータルサイトはとても便利なためユーザーにとってはありがたいですが、運営する側は決して楽ではありません。運営には多額の費用がかかりますし、管理するには手間もかかります。運営側に十分な余力がなければ管理できないタイプのポータルサイトです。そのため近年は総合型ポータルサイトより扱う情報が少ない、専門型ポータルサイトが増加しています。
検索型ポータル
Googleのように検索エンジンがメインのポータルサイトは、一般的に検索型と呼ばれています。検索型はリンク集なども充実しているため、まさに検索に特化しているといえるでしょう。
特にGoogleは世界的なシェアを誇るほどメジャーなサービスで、利便性において他のサイトよりも一歩リードしています。国内でもシェアトップですし、多くのユーザーが日常的に利用しているポータルサイトです。
地域型ポータル
地域型ポータルサイトは、民間企業だけでなく自治体も運営しているケースが多いのが特徴です。特定の地域だけにフォーカスし、観光名所・病院の所在地・リクルート情報・イベント情報などを掲載しています。その地域の住人や観光客に役立つ情報を、定期的に発信しています。
埼玉県飯能市の魅力を紹介する「はんのう。いい塩梅。」や、大分県豊後高田市の魅力を紹介する「ぶんごたかだ」などがあります。地域の魅力を伝えるのに欠かせないポータルサイトだといえるでしょう。
口コミ型ポータル
口コミ型ポータルサイトは、ユーザーが口コミを投稿できるのが特徴です。たとえば「食べログ」「アットコスメ」「マンションノート」などが有名です。インターネットが普及した現代は、ウェブの口コミを参考に商品やサービスを選ぶことが当たり前になりました。その影響で口コミ型ポータルサイトは、一躍人気サイトへと成長しています。投稿される口コミが増えるほどサイトの信頼度も増し、コンテンツとしても充実する傾向です。
専門型ポータル
専門型ポータルサイトは、特定のジャンルだけに特化しているのが特徴です。特定のジャンルにのみ集中しているため、SEO対策の効果が出やすいです。ウェブ集客を実現しやすいことから、多くの企業が専門型ポータルサイトのサービスを提供しています。
不動産・食品・自動車など、ジャンルの種類は多岐に渡ります。特定のジャンルだけとはいえ情報量は決して少なくありません。そのためユーザーが目的の情報を探しやすいように、検索窓や詳細検索を設けているケースがほとんどです。多くのユーザーに頻繁に利用されている、とてもポピュラーなポータルサイトです。
社内ポータル
社内ポータルサイトは、名前の通り社内向けに特化している極めて限定的なサイトです。会社内の情報を発信しているのが最大の特徴で、情報共有やコミュニケーションなどの目的で利用されます。社内における業務や手続きの効率化が目的のサイトです。
ポータルサイトのメリット
ポータルサイトには、主に2つのメリットがあります。それは不特定多数の顧客にアプローチをかけられることおよび、広告枠を利用できることです。各メリットについて具体的に解説します。
多数の顧客にアプローチをかけられる
ポータルサイトのメリットは、多数の顧客にアプローチをかけられることです。とりあえず「コーポレートサイトさえあれば良いのでは」と考えてしまいがちですが、それだと多数の顧客にはアプローチできません。ポータルサイトがあれば、いろいろな顧客の集客効果を見込めます。
広告枠の利用
ポータルサイトの一部分に広告枠を設けた場合、広告掲載費が収入になります。収入源を増やせるので非常に魅力的です。人気のポータルサイトに成長すれば依頼が殺到する可能性もあり、安定した収入源を確保できます。
ポータルサイトの構築方法
ポータルサイトを構築するのは決して簡単ではありませんが、手順通りに進めれば確実に構築できます。ヒアリングや構成・デザイン設計に始まり、最終段階でコンテンツを制作する手順です。手順の詳細について紹介します。
ヒアリング
ポータルサイトを制作会社に発注する場合は必ずヒアリングがありますので、何を希望するのか要望をまとめておきましょう。発注側と受注側で認識の齟齬があると、理想通りのポータルサイトが完成しません。要件定義について満足いくまで話し合いを重ねることが大切です。
構成設計
要件定義をベースに、ポータルサイトの具体的な構成を設計します。構成案をワイヤーフレームによって視覚化するのが一般的です。この時チェックするのは、要件定義通りのイメージに沿っているかどうかです。ただ、実質的に要件定義の最終チェックの意味合いが強いです。そのため大がかりな変更や修正は、あまり好ましくありません。微調整程度にしておくのが無難です。
デザイン設計
骨組みが整ったら、次はデザイン設計をおこないます。ここで注意したいのは、ユーザーの操作しやすさです。ユーザーが直感的にストレスなく操作できるのが、理想的なデザインだといえるでしょう。また、ページ数が多い場合はデザインを統一させるのがポイントです。
コーディング
すべての準備が整ったら、いよいよコーディングを実行します。ポータルサイトはページ数が多いため、読み込み速度重視のコーディングを心がけることが多いです。この段階での大がかりな変更は予算オーバーになる可能性が高いので、どうしても変更したい場合はコーディング前までに済ませておきましょう。
システム開発
システム開発はバックエンド開発とも呼ばれていて、ユーザーの目には見えない部分の開発を指します。ポータルサイトは処理が多いですし、必要不可欠な工程です。どう仕上げるかが、ポータルサイトの質を左右します。
管理画面構築
システム開発と並行しておこなわれるのが管理画面構築です。やはり使い勝手の良さが重要視されるので、その点に注意して構築するのが普通です。失敗しないように気をつけましょう。
コンテンツ制作
ポータルサイトの構築で最も重要といえるのが、コンテンツの制作です。いくら入口の質が高くても、中身がスカスカでは集客に成功しません。コンテンツを充実させることが集客成功の大前提です。
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まとめ
すでにインターネットで日常的によく利用されている、ポータルサイトの構築を中心に解説しました。ポータルサイトにはさまざまな種類があり、用途によって使い分けられています。ポータルサイトは集客や広告収入を得られるといった主に2つのメリットがあります。
また、構築方法や作成をサポートしてくれるアイディオットについても紹介しましたので、ぜひとも参考にしてみてください。
この記事の執筆・監修者
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。