新規事業を立ち上げる際におすすめのフレームワーク3選

新規事業を立ち上げる際におすすめのフレームワーク3選

新規事業を立ち上げた際は、何をどうしたらいいかわからない人も多いでしょう。

また、やることが多すぎて新規事業がなかなか進まず悩んでいる人もいるかもしれません。これらの悩みはフレームワークを使用すれば解決することができます。
今回は新規事業立ち上げの際にフレームワークをおすすめする理由とメリット・デメリットについて解説していきます。さらにおすすめのフレームワーク3選も紹介するので参考にしてください。

新規事業立ち上げの際にフレームワークがおすすめな理由

新規事業を立ち上げる際に役に立つのはフレームワークです。フレームワークとは、問題解決、分析、意思決定などを行うときに使用します。また業務改善にも役立たせることが可能です。新規事業を立ち上げる際は、検討する項目も多く、時間や手間がかかります。

時間をかけると競合に先を越される可能性もあり、また事業のタイミングが良い時にうまく動けず、機会損失が発生するかもしれません。新規事業にはスピードが大切です。フレームワークを使用すれば、スピード良く、効率的に動くことができます。

 

新規事業立ち上げの際にフレームワークを使うメリット・デメリット

新規事業にはスピードが重要になってきます。そのためにはフレームワークを活用することで効率よく動くことが可能です。フレームワークを活用することでどのようなメリットがあるのか、デメリットはないのか一つ一つ詳しく解説していきます。

フレームワークを使うメリット

・考えが整理できる

新規事業を始める際は多くのことを考えないといけません。ただ、フレームワークを使うことでゼロから考える必要がいらず、型が決まっているので自然と思考をまとめることが可能です。

・時間が削減できる

フレームワークは思考を具体化するのにとても役立ち、慣れればゼロから考える必要はありません。本来であればゼロから考えることで時間がかかります。フレームワークを活用することで時間を短縮することができるのでスムーズに事業を進めることが可能です。

その他にも、問題を解決することもフレームワークに落とすことで問題点がすぐに見つけられ解決や改善することができます。さらに、他のメンバーの情報も共有できるので時間をかけずに事業を進めることができます。

・メンバーと簡単に共有できる

フレームワークで情報や考え、状況がわかりやすく図式化したものが多いです。さらに、フレームワークは必要な情報しか書かれていないので、チーム全体がどう動くべきか共通認識を持つことが可能です。また、フレームワークを活用すれば、アイディアや戦略などさまざまなアウトプットを整理することができます。メンバー間でも情報がスムーズに把握できることがメリットです。

・問題が見やすくなる

フレームワークを活用することで、課題や問題点が見やすくなります。フレームワークは図で表すことができるので、主観ではなく、客観的に見ることができるのでいつもと違った視点で考えることが可能です。もしビジネスで行き詰まった時はフレームワークに当てはめて考えることで問題が見つけやすくなるでしょう。

フレームワークを使うデメリット

・考えがせまくなる

フレームワークは考えがせまくなる可能性があります。フレームワークは型が決まっているからこそ思考が整理できるのがメリットでした。また、問題が起きてもフレームワークを利用すれば客観的に問題点が見られる利点もあります。しかし、型が決まっているからこそ、フレームワークのみでしか課題や問題を捉えることができないのです。そのため、他の問題が見えなくなる可能性があります。

・フレームワークを作成して満足する

フレームワークを作成することで達成感や満足することがあります。そのためフレームワークを作成することが目的となる可能性もあるでしょう。あくまでフレームワークは新規事業に必要なツールです。作成だけで満足してしまうと本来の目的を達成することができなくなるので意識することが重要です。

・理解するのに時間がかかる

フレームワークを理解するには時間がかかります。フレームワークについて理解しているのであれば、問題はありません。ただ、初めて新規事業に取り組む人やフレームワークの意味が理解できない人には理解できるのに時間がかかる可能性があります。そのためにコミュニケーションを取り、事前に説明する必要があるでしょう。

・フレームワークの使用が目的になる

フレームワークを初めて使う人や慣れていない人は、フレームワークを埋めることに力を注ぎます。フレームワークは新規事業に役に立つツールなので、目的の達成ではなく、考えの整理が目的となってしまう可能性が高いです。大切なのはフレームワークを使用することではなく、フレームワークを使用して目的を達成することなので意識することが重要です。

立ち上げフェーズで分けるフレームワーク3選

フレームワークについてのメリット・デメリットについて解説してきました。新規事業立ち上げのフェーズで分けるフレームワーク3選を紹介します。

顧客分析

顧客分析とは商品やサービスを利用する顧客の性別や年齢層など基本情報をはじめ、顧客の来店頻度や購入頻度などの購買行動を分析することです。顧客分析は自社の現状や顧客のニーズを把握できることで大きな利益を獲得するのに役立ちます。

セグメンテーション分析

セグメンテーション分析とは、顧客の属性や特徴などをグループに分け共通点を見つけ出してグループ化する手法です。顧客の共通点を見つけることができれば、今後、獲得していく顧客の特徴などが明らかになります。また、流出している顧客の共通点が把握できれば、優先度の低い顧客がどのような顧客か把握が可能です。

RFM分析

RMF分析は優良顧客を見つけ出すことが可能です。顧客を「最新購入日」「購買頻度」「累計購入金額」という3つの指標を用いてランク分けし、分析する方法になります。RMF分析が高い顧客は、自社の収益に大きく貢献している顧客と言えるでしょう。RMF分析を行うことで、優先的にどの顧客に営業にしていくかが分かることになります。

ペルソナ分析

ペルソナ分析はどんな顧客が商品やサービスを使用するのか検討する方法です。ペルソナを設定するには年齢や居住地など基本情報以外にも趣味やライフスタイルなどの情報まで具体的に設定すれば細かい分析ができます。ペルソナ分析を使用すれば、顧客の視点で考えることができるので顧客ニーズを満足させることができるでしょう。

マーケティング戦略

マーケティングフレームワークを使用すれば、顧客の多様なニーズや市場を的確に捉えたマーケティング戦略が構築でき、スムーズに価値を提供することができます。

STP分析

STP分析は「Segmentation」セグメンテーション、「Targeting」ターゲティング、「Positioning」ポジショニングの3つです。この3つはマーケティング戦略で基本になります。この分析は自社の商品やサービスのターゲットとポジションの見直しが可能です。そのため顧客やニーズの整理、戦略を明確化できます。

4P分析

4P分析は、製品「product」価格「Price」流通「Place」販売促進「Promotion」の4つの頭文字を取った分析方法です。4P分析は4つの視点で商品やサービスのメリットを整理していきます。販売などにおいて、1つの視点では偏った戦略になるので、4つの視点で見ることで偏らず、しっかりと考えることが可能です。

市場分析

市場には多くのサービスや商品が存在します。ただ、商品やサービスを提供するだけでは競合には勝てません。市場はフレームワークを用いて分析することで顧客のニーズを把握することが可能です。さらに競合と差別化のポイントも見つけることができるでしょう。

3C分析

3Cとは、顧客「Customer」自社「Company」競争相手「Competitor」です。この3つを徹底分析することで市場において企業の立ち位置がわかります。さらに、市場においての企業の強みや弱みを客観的に把握することが可能です。その他にも3C分析を活用することで顧客のニーズを理解することができ、競合相手との差別化をはかることができます。

SWOT分析

SWOT分析とは強み「Strength」、弱み「Weakness」、機会「Opportunity」脅威「Threat」4つの頭文字を取った分析ツールです。SWOT分析を用いれば企業の強みや弱みを把握することができます。分析することでいい面だけでなく、弱みや脅威といったネガティブ要素ともしっかりと向き合うことができ、現状の立場を客観的に見ることが可能です。

 

まとめ

今回は新規事業立ち上げの際にフレームワークがおすすめの理由について解説してきました。フレームワークとは型を意味する言葉です。新規事業の立ち上げの際は考えることが多いため、時間や手間も大幅に使用します。

ただ、立ち上げに時間をかけると競争相手に先を越されることや機会損失の可能性もあります。フレームワークを使用すれば、ゼロから考えなくてもいいので時間が削減でき、スムーズに事業を進めることが可能です。

さらにフレームワークは図式化したものも多いので、メンバーと簡単に共有することができます。ただ、フレームワークは使用目的を間違えることや、作成しただけで満足するなどのデメリットもあるので本来の目的を意識することが大切です。

今回は新規事業の立ち上げフェーズに分けるフレームワーク3選についても紹介しましたので新規事業立ち上げの際に参考にしてください。
 

 

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・トヨタ自動車株式会社
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「トヨタ自動車」の新規事業立ち上げにアイディオットのMATCHMENを活用

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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