需要と供給のつながりを円滑にすることで収益を得る仲介サイト。インターネットの拡大に伴い急速にニーズが高まっている昨今、仲介サイトの立ち上げを検討している方もいるでしょう。
そこで今回は「仲介サイトの構築・開発の方法」を解説していきます。また、運営するために必要な機能も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
仲介サイトとは?
仲介サイトとは、商品やサービスを求める消費者と、顧客や市場を求める企業や個人などの供給側を結びつけるマッチングサイトの1つです。企業が見失いがちな消費者目線での需要を的確に読み取り、利用者の利便性を高めることで存在価値を高めています。
利用者にとってのメリットは、企業とやり取りする際に発生する面倒な手続きを、すべて仲介サイトに任せられる点です。
仲介サイトで行われている企業例
仲介サイトはさまざまな業種で利用されています。では仲介サイトで行われている実際の企業例を見てみましょう。
不動産企業の例:三井のリハウス、住友の仲介STEP、SUUMOなど
建築企業の例:houzz、SUVACO、建築設計研究所など
M&A企業の例:ビズリーチ・サクシード、M&Aクラウド、M&A総合研究所など
投資企業の例:エンジェルファンド、FUNDBOOK、東急リバブル投資用など
士業企業の例:税理士ドットコム、ビザスク、シェアde顧問など
旅行代理店の例:JTB、じゃらんNET、楽天トラベル、ブッキングドットコムなど
転職・求人企業の例:リクルートエージェント、ビズリーチ、リクナビNEXTなど
クラウドソーシング系企業の例:クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなど
教育・習い事系企業の例:マッチングTeacher、LESSSON、習い事.comなど
家事・生活系企業の例:タスカジ、キッズライン、TABICAなど
仲介サイトのパターン
仲介サイトにはいくつかのタイプがあり、収益化するまでの時期や難易度がそれぞれ異なります。以下に代表的なタイプを紹介しますので参考にしてください。
仲介タイプ
仲介タイプとは、プラットフォームを運営するサービス媒体に、仲介サイトを掲載してもらうタイプのことです。主に掲載型・採用課金型の転職・求人サイトや婚活サイトで採用されています。
メリットは、申込みフォームさえあれば運営できる場合もあるなど、開発費が抑えられることに加え、運営開始までが短期間で済むことです。しかし運営による仲介費がかかるため、利益を出すには高単価の商材が必要になるデメリットがあります。
プラットフォームタイプ
プラットフォームタイプとは、利用者同士が直接やり取りするタイプのサイトのことです。主に物販サイトやECサイトで採用されています。
既存のプラットフォームを利用しないため仲介費が不要なこと、そして一度軌道にのれば安定して収益を維持できるのがメリットです。しかしライバルサイトとの競争が激しく、差別化するには開発費がかさむリスクがあります。
月額タイプ
サブスクリプションモデルの1つです。以前は音楽・動画の配信サイトや書籍の読み放題サイトなどに採用されていましたが、今は衣類や家具、それにクルマや賃貸住宅、ホテルなどのサービスにも広がっています。
メリットは、顧客の継続利用によって安定収入が見込めることと、顧客データの蓄積がさらなる事業の開発・改善につながることです。しかし、顧客数が少ないと収益が安定しないというデメリットがあります。
広告タイプ
広告タイプとは、サイト内に掲載した広告から収益をあげるタイプのサイトのことです。主にアドセンスアフィリエイトサイトやASPアフィリエイトサイトで採用されています。
仲介費は必要なく運営費もあまりかからないため、1人でも運用が可能というメリットがあります。しかしSEOで集客するため、収益化できるまでに時間がかかるのがデメリットです。
オプションタイプ
オプションタイプとは、既存の運営媒体にオプション使用料を払い、ライバルサイトと表示方法を差別化して収益化を図るタイプのサイトです。主にオプション課金型の求人サイトやGoogle広告の表示オプションで採用されています。
運営側はオプションを提供することで収益をあげるため、利用者のサイト掲載は基本的に無料というのが大きなメリットです。
しかし膨大なコンテンツや求人数がなければ、収益をあげるのは難しくなります。
仲介サイトの必要機能の一例
ではここで、仲介サイトに必要な機能を紹介します。仲介サイトのタイプによっては不要な機能もありますので、開発費を抑えるためにも何が必要かを把握しましょう。
【必要な機能一例】
会員登録機能
ログイン、ログアウト機能
会員専用ページの用意
応募・申込み機能
メッセージ機能
受発注確認機能
金銭授受(エスクロー)の仕組み
検索機能
ユーザー管理機能
メール通知機能
利用規約ページの用意
運用者管理画面
仲介サイトの開発方法
仲介サイトのシステム開発には3つの方法があり、それぞれに特徴があります。目的にあった仲介サイトの開発には、それぞれの特徴を把握することが必要です。
では、仲介サイトのシステムを開発する方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
スクラッチ開発
スクラッチ開発は1からシステムを開発していく方法で、高い柔軟性とオリジナリティが見込めます。しかしその分、開発費が高額になり、開発期間が長期化するリスクがあります。
パッケージ開発
パッケージ開発は、提供されている既存のシステムを利用する開発方法です。開発コストを抑え、短期間でシステムを構築できるメリットがあります。ただしライバルサイトとの差別化には期待できません。
セミパッケージ開発
セミパッケージ開発は、既存のパッケージをベースにして、独自のカスタマイズを追加する開発方法です。スクラッチ開発よりもコストを抑え、短期間で開発できるメリットがあります。ただし、スクラッチ開発ほどの柔軟性はありません。
仲介サイトを立ち上げるには、どの開発方法を採用してもある程度の費用と期間が必要です。もちろん多大な費用を投入して開発に時間をかけるほど、ライバルサイトと差をつけやすくなるでしょう。
ただし、いくら費用と時間をかけてサイトを開発しても、すぐに収益化できるとは限りません。収益化には施策を講じた効率的な運用が必要なのです。
また運用するにつれて、仕様の変更や追加開発が必要になる場合もあります。
サイトをスムーズに収益化するには、次章で紹介するような仲介サイトの開発・運用をサポートしてくれるサービスの利用が効果的です。
仲介サイトならアイディオットのマッチメンがおすすめ!
「マッチメン (MATCHMEN)」は、株式会社アイディオットが提供するサービスです。仲介サイトの収益化のために施策を講じたり特定の機能を追加したりするには、豊富な開発経験や専門知識が必須です。
「マッチメン」には、大企業からベンチャー企業までさまざまな業界における70以上の実績とノウハウが蓄積されています。そのため、仲介サイトの開発・運用のデメリットを低減し、メリットを最大限に生かしたコンサルティングが可能です。
少しでも興味を持った方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
マッチングサービスの開発ならMatchMen
マッチングサイト・アプリに必要な機能を詰め込んだパッケージサービス。
まとめ
今回は、利用者に近い目線で需要を読み取り、企業とのやり取りをスムーズにすることで収益をあげる仲介サイトの構築・開発方法と、必要な機能を解説しました。
近年のインターネットの拡大にともなう利用者の増加は、仲介サイトをますます発展させていくでしょう。しかし継続してサイトを収益化するには、さまざまな施策や効率的なサイト運用が必要であると分かっていただけたと思います。
株式会社アイディオットが提供している「マッチメン」は、多くの実績と経験を生かしてサイトの開発や運営をサポートするサービスです。仲介サイトの立ち上げや収益化でお悩みの方は、「マッチメン」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

・トヨタ自動車株式会社
・阪急阪神ホールディングス
・株式会社エイチ・アイ・エス
「トヨタ自動車」の新規事業立ち上げにアイディオットのMATCHMENを活用
この記事の執筆・監修者

「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。