新規事業を立ち上げることになっても、初めての場合だとどうしたら良いのか分からないですよね。いざ進めようと思ってもなかなかアイディアが出てこない、何から始めたらいいのか分からない、どうしていったらいいのか分からない、そんな時に覚えておくことで役に立つ新規事業立ち上げ時の考えるべきポイント10選をご紹介します。
新規事業立ち上げの考え方10選
1.自社の強み、弱みを考える
新規事業を立ち上げる際に、自社の現在の事業などを考えて、強みとなる部分と弱みとなる部分を洗い出してみると良いでしょう。
自社で伸びている強みの部分に対して、付け足せる部分はあるか、補足する形で新規事業にできないかを考え、自社の持つノウハウや資材、人材を活用できるかどうかをも視野にいれて考えるとアイディアが出やすいでやすいです。
弱みの場合、自社の足りないものを書き出し、なぜネックになっているのかを考えるところから初めて見ましょう。足りない部分は新規事業として成立しやすく、内容に勝算を感じるものがあれば、社内稟議も通りやすいです。
2.全く異業種の人の話を聞いて考える
新規事業アイディアにおいて、今までやってきた業界で物事を考えてしまうため、視野が狭くなってしまうことがよくあります。
そんな時は、異業種の人の話を聞くことが良いでしょう。自分の関わったことのない異業種の話を聞くことで、全く新しい発想が生まれてきます。
固定概念に捉われることなく、フレッシュな発想で、業界に無い流れを築きやすくなります。
3.顧客の不満を考える
現在の業務での顧客が不満に感じていること、もしくは無意識に不満に感じていることを考え、新規事業にします。現在取引のある顧客であるため、採用される確率が高くなることに加えて、新規事業の立ち上げをした際に、早い段階で利益が上がる可能性があります。
現在抱えている顧客の、あらゆる不満を分析し、解決できることを考えましょう。
4.他業種の事業から考える
他業種から事業を考えることも有効です。自社や、現在の業界だけを見ていると視野が狭くなってしまいます。新しい考え、異業種の考え方を現在の業種に活用するだけでも、新しいものが出来上がります。
全く関係ない食品業界の方法とアパレル業界の方法も、ビジネスという観点では同じなので、既存の方法で利用できる部分を考えるだけでかなり近道になります。
扱うものが変わるだけで、内容が全く変わる場合もあるため、柔軟に考え、新規事業として採用できるものと必要ないものを分けて考えると、新規事業案を作成しやすくなるでしょう。
5.海外企業の成功事例から考える
海外企業の成功事例から、日本ではまだメジャーになっていないことを採用する方法です。
海外では成功している事例なのに、日本では知られていないビジネスは多々あります。
そういったビジネスモデルを、海外から輸入するだけで新しいものとして成功する例はあります。
また、既に日本に輸入されているビジネスモデルでも異業種の場合、方法のみを利用することで、全く新しいビジネスとして成立します。
ですが注意点として、海外では受け入れられていても、そのまま使用した場合、日本では受け入れられない場合があります。このケースでは、日本の生活に合ったやり方を考え、修正していく必要があります。
6.世の中の流れを考える
昨今では、AIなどのデジタル技術が大きく発達しています。反対に、今後無くなる可能性のある職業があるとも言われています。例として、AIに変わることが今後可能であると言われている職業に、銀行員や小売店の従業員等があります。無くなるだけではなく、新たな職業も増えていく可能性もあります。
今後の社会の流れを見て、代わりとなるものを新規事業として立案するということも有効な方法です。
反対に、縮小していく可能性のある業界の場合、業界自体が下がってしまう可能性がある以上、リスクが高いので、新規事業として立案することには注意が必要です。
7.既存のアイディアを組み合わせて考える
新規事業のアイディアを考える際に、ゼロから情報なしに考えるということはかなり難しいです。ゼロからイチのアイディアが思い浮かばないという方は、既存アイディアを参考にし、組み合わせてみるといいでしょう。
世の中にある事業は、既存の物の組み合わせでできていることが多いです。全く関係のない業種の方法だとしても、組み合わせてみると新たなオリジナルな手法が出来上がります。
この業種であるからこうしなければならない、等の考え方をすると視野が狭くなり、新しいアイディアが生まれなくなってしまうので、とにかく組み合わせてみるというところから、始めてみてください。
8.ターゲットを考える
新規事業の立案に難航している方は、ターゲットから考えるということもオススメです。
男性か女性、高齢者か子供、などのターゲットにする層によって扱うサービスや、商品は全く異なります。例として、化粧品を扱う場合、男性からの指示は得られづらいです。女性の中でも子供は使わないことが多く、20代と40代では悩みが異なることが多いです。
どのターゲットに狙いを絞るかを先に考えることで、広すぎるターゲットの中から狭めて考えることができるため、アイディアが出やすくなります。
デメリットとしては、ターゲットを先に決めてしまうため、扱えるサービスや商品が限られることで、新たなアイディアを見つけづらくなる可能性があるため注意が必要です。
9.日常生活の不便から考える
普段の日常生活の中に新規事業立案のヒントが隠されていることもあります。
日常生活からヒントを得るためには、常に様々なことに目を配る必要があります。小さなことでも無視をせず、なぜこうなのか、普段当たり前に使用しているがなぜこんな形をしているのか、などの普段気にしない部分に目を向けることから始めるといいでしょう。
そうすることで、見えてこなかったことが見えるようになるため、大きなヒントにも気づくことができます。
日常生活での不満に関して、周りの意見を聞くことも有効です。自分で気づくことには主観が入ってしまうため、どうしても偏りが出てしまいます。身近な人に何気なく聞くということも有効な手段だと言えます。
10.フレームワークで考える
新規事業アイディアを考えようにも、何から手を付けたらいいのか分からない。そんな時は、フレームワークを活用するといいでしょう。
フレームワークとは、物事を分析、整理する際に、土台となる考え方に当てはめて考える手法です。例として、3C分析や、PEST分析、ロジックツリーなどもフレームワークになります。
3C分析
3C分析とは、Customer(市場、顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点から物事を捉えるフレームワークです。
市場の動向、競合他社のシェア、自社で提供できるサービスや立ち位置、これらを分析し、一番得をする形を考えます。
PEST分析
PEST分析は、Politics(政治的)、Economy(経済的)、Society(社会的)、Technology(技術的)の4つの観点から分析する手法です。この4つを分析することで、世の中のあらゆる面からアプローチをすることができ、新しいニーズや社会の流れを把握することができます。
ロジックツリー
ロジックツリーとは、木の枝分かれのように、大きなカテゴリーから細分化していき、物事の優先順位や発想を整理、詳細にしていくことができる手法です。
比較的実践しやすい手法なので、思いついたものを書き、細分化して整理することから始めてみるといいでしょう。
まとめ
新規事業立案のアイディアを考えるとき、ただ悩むのではなく、あらゆることを利用し、アイディアを思いつくためにただ考えるのではなく、出るように自身を誘導していくような方法をとることで、効率的に物事を進めていくことができます。
物事を決めつけずに、柔軟に捉えるようにしてみましょう。
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この記事の執筆・監修者
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。