【お客様のロボットライフに寄り添い続ける】 〜Gaussy株式会社が導く、物流とロボットの未来〜

【お客様のロボットライフに寄り添い続ける】 〜Gaussy株式会社が導く、物流とロボットの未来〜

はじめに

この度アイディオットでは、荷主企業・配送業者・3PL事業者の皆さまが直面している現状や課題を明らかにし、それらに即したサービスの紹介を通じて、物流業界全体の理解促進と解決支援を目指す取り組みをスタートいたしました。

今後は、様々な課題に直面している物流企業様や、課題解決に向けた様々な取り組みをされている企業様へのインタビューを実施し、そのリアルな声を発信して参ります。

今回は、Gaussy株式会社 最高戦略責任者 の小林達仁様にお話を伺いました。

本インタビューでは、Gaussy株式会社様が取り組んでいる事業内容や展開されている最新のサービスについてご紹介いただくとともに、ロボットサービスの動向や今後の展望についても貴重なお話をお聞きしました。

ぜひ最後までご覧ください。

Gaussy株式会社様が取り組んでいる事業内容について教えて下さい

Gaussy株式会社は2022年に設立された“フレキシブルな物流でビジネスに選択肢を提供する。”をミッションに掲げる会社です。

私達は主に、倉庫ロボットのシェアリングサービス「Roboware 」と、シェアリング倉庫サービス「WareX」の2つの事業を展開しており、いずれも物流業界が抱える課題の解決を目指しています。

倉庫ロボットやソフトウェア、また、カスタマーサクセスを含む物流現場のオペレーション全体への支援をご提供することで、人手不足問題をはじめとした様々な物流現場の課題解決に取り組んでいます。

・倉庫ロボットシェアリングサービス:Roboware(外部リンク)
・シェアリング倉庫サービス:WareX(外部リンク)

現在の物流業界が抱えている課題について、その課題に対するお取り組み内容について教えて下さい

物流業界における“人手不足”は大きな課題であると考えております。

物流の現場では、熟練作業員の減少や高齢化、また、スポットワークサービス導入によるスキル不足への懸念、さらには人件費の高騰など、様々な課題を抱えていることを認識しております。

私たちはこれらの物流現場が抱えるさまざまな課題に対し、“物流ロボット”と”ソフトウェア”の活用による解決を目指しています。

現場にロボットを導入することで安定した生産性を確保できるようになり、結果として長期的な視点でのコスト効率の向上が期待できます。

また、単にロボットを導入するだけでなく、現場の運用が最大化できるようにソフトウェアも併せて提供しています。
倉庫内のデータとロボットへの指示をスムーズに連携させることで、初めて自動化の成功とも言えます。

ロボットを導入して終わりではなく、運用後の継続的なサポートを含めてお客様とともに現場の改善に取り組んでいく姿勢を大切にしています。

こういった関係性を通じ、長期的にお客様に寄り添いながら、私たちは現場の課題解決に向けた支援に力を入れております。

シェアリング倉庫サービス「WareX」について教えて下さい

「WareX」は、倉庫の空きスペースを有効活用したい倉庫オーナーと、一時的に保管スペースを必要とする荷主企業をマッチングするサービスとしてスタートしました。
当初はスポット的な利用を中心にサービスを展開していたのですが、現在では短期だけでなく中長期利用のニーズにも幅広く対応しています。


また、「WareX」の強みは、独自シェアリングスキームにより、営業倉庫だけではなく、自家倉庫を活用でき、荷主企業に幅広い選択肢を提供できます。

さらには全国1,500拠点を超える倉庫ネットワークを活かしながら、賃貸型物流施設に入居するテナント企業の二次空室問題の解消に向けて、テナント転貸に特化したマッチングサービスを開始する予定です。

「WareX」は倉庫事業者や荷主企業の多様なニーズに柔軟に応える、次世代型のシェアリング倉庫プラットフォームとして進化を続けています。

2025年6月より新展開されているベンダーフリーの自動化伴走支援「Robowareコンシェルジュ」についても詳しく教えて下さい

「Robowareコンシェルジュ」は、国内外の物流ロボットから顧客の現場に本当に合うソリューションをベンダーフリーで提供するサービスです。

現場のリアルな課題感は実際にその場に立ってみなければ見えてこない部分も多く、課題が明確でないケースも少なくありません。
そこで私たちは、ロボットを導入するだけではなく、お客様の現場に寄り添いながら課題整理の支援をさせていただく本サービスを立ち上げました。

また、このサービスの特徴として“ベンダーフリー”である点が挙げられます。
特定のロボットメーカーに縛られることなく、課題に応じて最適なテクノロジーを柔軟に選定できるため、現場ごとに異なるニーズにフィットした提案が可能になっています。

例えば、「仕分け作業を自動化したいが、何から始めていいかわからない」といった漠然とした悩みにも、前提の整理からしっかりサポートをさせていただきます。

ロボットを入れることが決まっていなくても相談できることが、「Robowareコンシェルジュ」の魅力のひとつです。

我々は将来の自動化に向けて一歩踏み出したい企業にとって、安心して頼れる存在でありたいと考えています。

Robowareコンシェルジュ(外部リンク)

Robowareサービス導入後、お客様からはどんな声が上がっていますか?

おかげさまで、サービスを導入いただいたお客様からは、さまざまな前向きな声をいただいております。

例えば、仕分け作業にロボットを導入した企業様では従来の作業時間が約1/3に短縮され、日々の業務効率が大きく改善されたというご報告をいただいています。
また、人手による作業に比べてもロボットは一定のルールに基づいて正確に動作するため、仕分けミスもほとんどなくなったという声もいただいております。

このように、単なる効率化にとどまらず、現場全体の生産性の向上につながっている点に、導入企業様からは高い評価をいただいております。

ロボットサービスは今後日本でどのように普及していくとお考えですか?

長期的な視点で見ると、ロボットはコモディティ化が進み、今後は「どのようにロボットを使うか」が重要になると予測しています。また、その際にソフトウェアの価値はより高まっていくとも考えています。

特に日本の物流市場は、高度な作業を行う作業員が多いことが特徴です。

そのため、海外のサービスがそのまま日本に適用できるとは限らず、日本独自の状況に合わせた対応が必要であると考えており、私達は日本の市場においても、ロボットとソフトウェア、カスタマーサクセスの連携で独自の価値を提供できると考えております。

今後の取り組みについて教えて下さい

私たちは、ロボットは一度導入して終わりではなく、導入後の運用・保守、さらにはお客様の事業環境の変化に応じた移設・増設など柔軟に対応していくことが重要だと考えています。


特に日本の物流現場では、契約の見直しやレイアウト変更といった大きな変更が数年単位で発生することも珍しくありません。

こうした変化に対応するため、私たちはモジュール型ロボットの活用を進めており、現場ごとの状況変化にも柔軟に適応できる体制を整えています。

また、ロボット導入後も継続的にお客様の現場データを分析し、常に最適な活用方法をご提案するなど、長期的なパートナーとして伴走する姿勢を大切にしています。

さらに今後は、倉庫業界のみにとどまらず、工場内物流の領域にも支援の幅を広げていく予定でございます。

なお、出展予定のイベントとしては、2025年9月開催の国際物流総合展や、2026年1月開催予定のロボテックスへの出展を予定しております。

本記事をお読みいただき、弊社の取り組みにご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ展示会当日は弊社ブースにもお立ち寄りください。

Gaussy株式会社(外部リンク)

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