【配送のラストマイル革命】 〜株式会社エニキャリが描く次世代物流のかたち〜

【配送のラストマイル革命】 〜株式会社エニキャリが描く次世代物流のかたち〜

はじめに

この度アイディオットでは、荷主企業・配送業者・3PL事業者の皆さまが直面している現状や課題を明らかにし、それらに即したサービスの紹介を通じて、物流業界全体の理解促進と解決支援を目指す取り組みをスタートいたしました。

今後は、様々な課題に直面している物流企業様や、課題解決に向けた様々な取り組みをされている企業様へのインタビューを実施し、そのリアルな声を発信してまいります。

今回は、株式会社エニキャリ 代表取締役の小嵜様にお話を伺いました。
本インタビューでは配送管理システム“ADMS”についてご紹介いただくとともに、システムのこだわりや今後の展望についても貴重なお話をお聞きしました。

ぜひ最後までご覧ください。

株式会社エニキャリ様が展開されている配送管理システム「ADMS」について詳しく教えて下さい。

「ADMS(anyCarry Delivery Management System)」は、ラストマイル配送に特化した配送管理プラットフォームで、主に以下の3つの配送形態に対応しています。

①店舗からの即時配送

②ECサイトからの宅配

③企業間での納品配送(企業配)

また、これらをひとつのシステムで統合管理できる点が「ADMS」の大きな強みです。

現在、世の中には配送リソースが点在していてもそれを活かすための“見える化”がまだまだ進んでいないように感じています。

私達は「ADMS」を通じてその課題に真正面から取り組み、未活用リソースの再活用と効率化を実現するシステムとしてラストマイル配送の新たな標準を目指しています。

「ADMS(anyCarry Delivery Management System)」について(外部リンク)

「ADMS」の特徴について教えて下さい。

「絶対に止まらない配送システム」という点です。

ラストワンマイルの配送では、突発的にオーダーが集中したり処理量が一気に増えることもあります。そのため、「ADMS」ではどれほどトランザクションが集中しても安定稼働を維持できるような設計を採用しています。

また、UI/UXの面でも、現場の使いやすさを追求し、配達員・店舗・企業など、それぞれの立場に合わせて直感的に操作できるインターフェースを用意することで現場が混乱しない運用を追求しております。

「ADMS」を今後より普及させていくためにどんなポイントに注力していますか?

「ADMS」では店舗からの配送と倉庫からの配送の両方に対応するシステムをご提供しておりますが、それぞれの特性をどう最適にマージしていくかという点には開発の余地があると感じています。

また、近く発表予定の新しい配送ルート開発エンジンでは、他社ではルート最適化に3〜4秒ほどかかる処理に対し、エニキャリ独自のアルゴリズムを活用することで約0.5秒で実行することを可能にしております。

ラストマイル配送は幹線物流のように計画通りに進むものではなく、突発的な荷物の増減が非常に多いのが現実です。

そのため完璧な正確性よりもスピードが求められ、こうしたスピードへの対応力は私達の大きな競争優位性であり、引き続き注力していきたいポイントです。

現在進行中の取り組みの中で、特に注力されている点や、事業全体への影響を意識して工夫されているポイントがあれば教えて下さい。

私達はラストワンマイルに特化した配送の可視化サービスを展開しておりますが、重点領域として以下の2点に注目しております。

1点目はクイックコマースやフードデリバリーなど、“店舗からの配送領域”についてです。
これらは2025年に入ってまた潮目が変わったと感じており、重点を置いている領域になります。

2点目は毎年上がり続ける宅配料金を初めとした物流コストに対し、さらなるニーズの高まりを見せている“EC宅配”の領域です。

私達は荷物の種類を限定せず、運べるものであれば何でも幅広く対応しております。今後もさまざまな業態・顧客のニーズに対し、柔軟に応えられる体制の実現を目指しております。

今後の事業展開において、目指している方向性やビジョンについて教えて下さい。

私達は、ラストマイル配送における可視化を通じて共配化を実現しています。それにより、顧客がもっと便利になる社会が実現できると信じてます。

どこか1社が単独で頑張り圧倒的なシェアを獲得するのではなく、これからは各企業が協調をする時代だと思っております。

みんなが協力し合って最適な配送(共配)を実現する持続可能なモデルが、ラストマイル配送においても必要になってきているのではないでしょうか?

また、将来的には川上の物流(調達物流、生産物流)も含めた可視化を行い、日本のサプライチェーンの可視化を通じた最高効率を実現したいと思っております。

そのためには共配プラットフォームモデルは重要ですし、日本の文化・概念にもあっていると考えています。サプライチェーン全体をカバーした際には、是非世界に広めていきたいビジネスモデルですね。

今後のイベントについて

今後は下記イベントに参加が決定しております。

是非お気軽にご参加ください!

小売・飲食店DX EXPO 2025 夏 東京(2025年7月30日~8月1日・東京ビッグサイト)(外部リンク)

店舗・EC DXPO東京’25 夏(2025年8月21日22日・東京ビッグサイト)(外部リンク)

・店舗・EC DXPO福岡’25 夏(2025年10月30日31日・マリンメッセ福岡)(外部リンク)

 

株式会社エニキャリ(外部リンク)

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