クラウド環境のメリット・導入時のポイントを紹介

  • 2022.07.14
  • DX
クラウド環境のメリット・導入時のポイントを紹介

クラウドのメリット

今ビジネスの現場では、クラウドが当たり前のように利用されています。

なぜならクラウド環境を構築することには、コスト・運用管理・利用場所・データ共有・容量・手軽さの面でそれぞれメリットがあるからです。

利用者が急増するクラウドのメリットについて紹介します。

コストが低減

コストの低減は、クラウド導入の最たるメリットです。
クラウドを利用した場合、従来のようにサーバーや周辺機器などにコストを費やす必要はありません。システムを構築する際も初期費用は不要ですし、何をするにもコストがかからないのがクラウドの魅力です。

また、サーバーを継続的に稼働させるための維持費やメンテナンスの人件費なども削減できます。つまり、ランニングコストを非常に安く抑えられます。無料プランもあるシンプルな料金体系でサービスを提供していることが多いですし、必要以上のコストをかけずに利用できるのがクラウドのメリットです。

運用管理の負担軽減

もしもクラウドを利用していなければ、サービスの運用と管理をする必要があります。
管理やメンテナンスにはもちろんコストがかかりますし、人的な負担も決して軽くはありません。

クラウド環境なら、管理やメンテナンスは基本的にサービス提供事業者がおこないます。利用者が管理やメンテナンスのために専任スタッフを用意する必要はありません。たとえばソフトのアップデート作業などは、サービス提供事業者が実施します。しかも、データ管理やバックアップ作業もする必要がないため、運用管理の負担が大幅に軽減されます。今はどの企業も人手不足が課題なので、このメリットに着目してクラウド環境を構築する企業は多いです。

時間や場所を問わず利用できる

すでにクラウドを利用した方ならわかるはずですが、クラウドは時間や場所を一切問いません。パソコン・タブレット・スマホなどのデバイスとネット環境さえあれば、クラウドはいつでもどこでも利用できます。

今はリモートワークや在宅ワークなど、自社オフィス以外で仕事をするケースが増えています。クラウド環境が整っていれば、リモートワークや在宅ワークなどの新しい働き方にも問題なく対応可能です。社内システムを利用したりデータ共有も簡単なので、クラウドを重宝している企業は少なくありません。

データ共有

サービスによっては複数の利用者が共同で編集できるなど、クラウドはデータ共有を簡単にできます。ネット環境さえあれば、端末同士の互換性は関係ありません。また、クラウドが利用できる端末なら、スペックも関係ないです。

利用者同士が遠く離れた場所にいても、コンテンツやファイルなどのデータを簡単に共有できます。どこにいても快適に仕事ができるのは、スムーズにデータを共有できるメリットが大きいからです。

容量の拡張

クラウド環境で容量を拡張したい場合は、単にサービス提供事業者との契約を変更すれば良いだけです。容量を拡張すればコストはかさみますが、逆にいえばコストの増加を許容できさえすれば簡単に拡張できます。しかも、後から容量が不要になったら、元の契約に戻せば良いだけです。

もしも自社で運用していたら、容量を拡張するのは決して簡単ではありません。新しくHDDを増設したりサーバーの規模を変えたりなど、多大な手間とコストがかかります。自社運用の場合は1度拡張したらそのままですし、あまり融通が利きません。

クラウド環境なら、手間をかけることなく容量を拡張できます。

導入後すぐに使える

導入後にすぐ使える手軽さも、多くの企業がクラウドを導入する理由の1つです。そもそもクラウドはすでにあるサービスなので、契約すれば待つことなくすぐに使えます。今のビジネスは1分1秒を争うレベルのスピードが重要視されているので、一刻も早く社内のシステム環境を整えたいと希望する企業は多いです。

もしも自社でゼロからシステム開発するとなったら、使えるまで数ヶ月ほど待つ可能性があります。ビジネスで数ヶ月の遅れは致命的になりかねないので、すぐに使える手軽さは大きなメリットです。

クラウドのデメリット

良い部分が目につくクラウドですが、気をつけないといけないデメリットもあります。それは自社システムとの連携と、カスタマイズ範囲に関することです。どんなデメリットなのかを確認していきましょう。

自社のシステムと連携できないことがある

クラウドは、サービス提供事業者が用意した仕様だけの利用に限られるため、場合によっては自社のシステムと連携できないことがあります。要するに互換性がない場合に、連携で思わぬ不具合が生じてしまいます。たとえば自社で独自の管理システムを利用しているケースなどが該当します。最悪の場合データの移行ができず、まったく運用できません。

もしもクラウドを導入するなら、自社のシステムとの互換性を再確認しておきましょう。

カスタマイズ範囲に限界がある

自社で運用するシステムなら自由にカスタマイズできますが、クラウドだとカスタマイズ範囲に限界があります。自由自在なカスタマイズは、難しいといわざるをえません。なぜなら環境を決めているのは、サービス提供事業者だからです。ですからオリジナリティに富んだシステムを構築するのは不向きです。どれぐらいカスタマイズしたいのかをしっかりと念頭においてから、導入するかどうかの判断を下しましょう。

クラウドのメリットを活かすポイント

紹介した通りクラウドにはたくさんのメリットがあるので、メリットが活きるように利用するのがベストです。

ではどうすればクラウドのメリットを最大限活かせるのでしょうか。

メリットを活かす2つのポイントを紹介します。

安価なサービスに飛びつかない

クラウドはコストを抑えられるメリットがありますが、だからといって安価なサービスに安易に飛びつくのは褒められません。なぜなら安価なサービスは機能が制限されているため、結局最終的なコストが割高になる可能性があるからです。それでは何のためにクラウド環境を構築するのかわかりません。

コストを抑えることを最優先させた場合、安価なサービスがとても魅力的に感じられます。ですが、最も大事なのはコストではなく、コストパフォーマンスです。必要な機能をすべて利用できてなおかつ安いのが理想的なので、安いだけを理由に飛びついてはいけません。その点を肝に銘じて忘れなければ、安価なサービスに飛びついて後悔することはないはずです。導入前に「コストパフォーマンスに納得できるか」を必ず検討し、納得できるサービスを導入しましょう。

サポート体制を詳しく確認する

クラウドはサービス提供事業者からサポートを受けるので、どんなサポート体制を敷いているのかがとても重要です。サポート体制がずさんだとトラブルに見舞われても十分な対応を受けられないため、導入前にサポート体制を詳しく確認してみてください。

導入前に相談できる、導入・構築のサポートがある、サポートセンターに問い合わせしやすい、休日や夜間もサポートしてくれるなどのサポート体制が敷かれていれば、安心して導入できます。

また、無料で応じてもらえるサポートの範囲も、あわせて確認しておくのが無難です。どこからが有料になるのかを事前に知っておけば、利用に際して心構えができます。サポート体制はクラウドのサービス提供事業者によってそれぞれ異なりますので、導入前に必ず確認しておきましょう。

まとめ

昨今多くの企業が導入しているクラウド環境のメリットや、導入時のポイントについて紹介しました。

クラウドには、コスト・運用管理・利用場所・データ共有・容量・手軽さのメリットがあります。コストを抑えられ利用する場所を選ばずデータ共有も簡単なので、リモートワークではもはや必須のサービスです。

これからもクラウドを導入する企業はさらに増加していくとみられます。

 

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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