デジタル化により、様々なことをリモートやインターネット上で完結することが可能になった昨今。国が推進するDX化も注目されています。そのためには、様々な業種でITを導入する必要があります。その際に問題となるものが構築の部分で、構築にはエンジニアの専門的知識が必要になります。
本記事では、DX化に向けてIT基盤を活用し効率的に進めるための解説をしていきます。
IT基盤(システム)とは
IT基盤とは、ITにおけるインフラ(インフラストラクチャー)のことをいいます。インフラとは、物事などの土台となるもののことです。IT基盤(インフラ)とは、ITの分野における土台、根幹となる部分のことになります。
IT基盤をしっかりと構築することで、情報漏えいや不具合を無くすことが可能になります。IT基盤は、アプリとインフラに分けられます。
アプリとインフラ
アプリとは、アプリケーションのことをいいます。メールやインターネットなどのソフトウェアで動作させるもののことです。インフラとは、PCやサーバーやストレージなどの有形の電源機器などのハードウェアとOSやミドルウェアなどのソフトウェアに分けられます。
ハードウェアであるPCやサーバーを起動し、アプリを実行に移すプログラムであるソフトウェアを用いてメールなどをしていく仕組みになります。インフラという土台の上にアプリケーションが存在するという形になります。
ハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)
代表的なハードウェア(HW)
ハードウェアとは、入力や出力、処理などを行う有形の電源機器等ですが、主な代表例としてはPC、サーバー、ストレージ、ネットワークや周辺機器等もハードウェアに分類されますので、電源機器やPDU、遠隔装置、カメラなどもハードウェアになります。
代表的なソフトウェア(SW)
ソフトウェアとは、コンピューターを処理、実行するために必要なプログラムのことをいいます。主な代表例としては、OS(オペレーティングシステム)やミドルウェア、アプリケーションサーバーなどもソフトウェアにあたります。
OS(オペレーティングシステム)とは、ユーザーがPC等を簡単に操作ができるようにするための基本ソフトウェアのことをいいます。ミドルウェアとは、中間の役割をするソフトウェアで、OSでは出来ない処理を行います。OSからサーバーへのやり取りを繋ぎます。
アプリケーションを処理、実行するために必要なものがソフトウェアといえます。
DX推進のための基盤構築への要件
DXとは
DXとは、デジタルトランスフォーメーションのことをいいます。意味としては、企業がビジネス環境で、データやデジタル技術を用いて業務を行い、顧客や社会のニーズを満たし、優位性を確率することをいいます。要約すると、デジタルによるビジネスの変革のことです。
DX化を目指す意味として、業務効率化や、生産性の向上、働き方改革などが可能になります。
デジタル技術を用いることで、既存の方法であったアナログな紙媒体などを減らし、不必要な工程を省くことで、業務効率が向上し、生産性が向上します。また、資料をデータ化していくことでコストカットの実現も可能になります。
業務をデジタル内で完結することが可能になれば、業務において場所を考える必要が無く、自宅や出先のカフェなどさまざまな場所で業務が可能になります。
それにより、働き方改革を実現することができます。DX化を推進していくために基盤を構築することは非常に有益です。基盤を構築することで、サーバーの不具合などのトラブルに対して迅速な対応が可能になり、デジタル化による不安を減少させることができます。それによりデジタル環境を整えやすくなります。
可用性の確保
大規模な通信障害の原因には様々なものがあります。災害による影響や障害による不具合などによって起こる際に、通信システムが停止してしまうと業務が出来ず、大きな損失となってしまいます。
可用性とは、ネットワーク機器や回線などのネットワーク経路を、災害や障害などで停止させることなく通信経路を確保し続けることです。可用性を確保することで大規模な通信障害になってしまった場合、予備の経路を使用し被害を最小限に留めることができます。
基盤構築による可用性をすることによるメリットは大きいです。基盤構築していない状態だと、非常時に業務が停止してしまい、復旧に時間がかかりすぎてしまいます。さらに専門家がいないタイミングで復旧が遅れてしまった場合、損害が大きくなります。
可用性を高めておくことができれば、非常時の業務回線を予備回線で補い、損害を最小限に食い止めながら、復旧での作業もすぐに取り組みやすい状態にしておくことが出来ます。トラブル時の被害の規模と復旧の時間を最短で行うことができるため、トラブル時のコストカットが可能になります。
DX時代における不安要素の一つである、全てをデジタル化した際に起こる急なトラブルによる業務停止やデータ紛失に関しては、可用性を高めることで解消が可能になります。
運用管理負荷の低減
サーバーの運用において重要視されることとして、運用管理の負荷になります。
作業自体が多くなりすぎて負荷がかかりすぎたり、コストがかかりすぎる問題は重要な課題となります。コスト削減などのためにクラウド運用をする企業は年々増えています。しかし、増えすぎたクラウドの管理で負荷がかかりすぎている例もあります。
クラウド1つ1つに対してセキュリティなどの設定を行っていくため、数が多すぎると大変になってしまいます。クラウドサービス間を設定する際も同様です。クラウドを手軽に増やすことができる反面、増えすぎてサーバーに負荷がかかったり、手間がかかることに繋がる例もあります。
その際の対策として、運用代行サービスなどの、外部への委託をすることが一般的です。システム運用も同様で、1つ1つの運用は人員の配置や手間もあり、非常に管理に負荷がかかります。
そこで、システム運用管理基盤の統合が非常に有効になります。従来であれば、システム1つ1つに対して人員配置や設定、運用、管理が必要でした。しかし、システム基盤を統合することによって必要な人員を減少させることや、設定などの管理面を標準化したりといった属人化が可能になります。
新規にシステムを構築する場合、システム基盤を統合していれば、新たに作成する手間や運用管理に関するコストも削減が可能となります。以上のことを踏まえて、今後のシステムを支える方法として、システム運用管理基盤の統合は重要な作業の1つになると考えられます。
まとめ
DX化を進めていくためにはIT基盤の運用管理は非常に有効な方法です。
ITにおけるインフラであるIT基盤を用いることで、システム1つ1つに人員配置やセキュリティなどの設定を行う必要が無くなります。それにより、標準化や属人化が可能になり、結果的にコストカットに繋げる事ができます。
今後のビジネスにおいて重要になるデジタル面で、最新の方法を導入することで、ビジネスの優位性を確率していくことができるでしょう。アイディオットでは、膨大なデータによる分析や、最新AIの活用、豊富な経験から作成するプログラム製作などを行っています。
現在のシステムに対して不安がある、効率的なシステムを確立したい。そんな方は是非一度アイディオットにご相談下さい。
この記事の執筆・監修者
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。