IT基盤(システム)自動化の事例・課題・メリットを紹介

IT基盤(システム)自動化の事例・課題・メリットを紹介

近年、様々な業界で自動化の流れが強くなっています。人件費削減等が可能な自動化を可能にすることで、大きなコストダウンになります。しかし、各企業が自動化するにあたって必要になる基盤(システム)を作る必要があります。SEによるIT基盤の作成が行われてきましたが、IT基盤作成を自動化する流れもあります。

IT基盤を自動化することでどのようなメリット、デメリットがあり、どのような事例があるのか解説していきます。

 

IT基盤(システム)とは

IT基盤、インフラ(システム)とは、IT(Information Technology)とインフラ(インフラストラクチャー)を繋げた言語です。

意味としては、アプリ(情報技術)の土台となる基盤(インフラ)を作るということになります。ITインフラの整備は、情報漏えいなどの原因となります。なので、構築時から盤石なセキュリティやエラーが無いような構成が重要になります。

アプリとインフラ

アプリとは、アプリケーションのことをいいます。IT基盤においてのアプリとは、メールやブラウザなどを含む情報システムのことを指します。インフラとは、インフラストラクチャーのことをいい、物事の土台やシステムといった意味があります。

IT基盤においてのインフラは、パソコンやサーバーのことを指します。IT基盤のインフラは、ハードウェアとソフトウェアの二つに分類されています。

ハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)

ハードウェアは一般的には、コンピューターを構成する有形の機器のことをいいます。ソフトウェアは一般的には、機器(ハードウェア)を用いて行う無形のプログラムのことをいいます。IT基盤における代表的なハードウェア、ソフトウェアについて見ていきます。

代表的なハードウェア(HW)

IT基盤における代表的なハードウェアは、パソコンや、ストレージ、サーバーなどがあたります。ハードウェアの定義と同じで、電源装置など有形のIT機器で必要となるものはハードウェアにあたります。

代表的なソフトウェア(SW)

IT基盤における代表的なソフトウェアは、OSやアプリケーションサーバー、ミドルウェアなどがあたります。OSとは、コンピューターを作動させる際に一番基本になるプログラムです。ミドルウェアとは、OSとアプリの間で補助をするソフトウェアです。

 

IT基盤(システム)自動化ソリューションの事例

IT基盤の自動化ソリューションとして、自動化プログラムを使用することで、エンジニアが必要だったOSのインストールから、基本設定を自動化することや、サーバ-を増やして通信速度を上げるために、自動化プログラムをインストールし、テンプレートを使用してサーバーを増築させる構成をすることを可能にしています。

それにより、3日間で400台のサーバー増築を可能にした例もあります。

IT基盤構築自動化ソリューションシステムを導入し、設定やインストールを自動化し、サーバーをスケールアウト出来るようにすることで、ECサイトなどでの低レスポンスなどの問題を解決し、さらにサーバー増設をエンジニアを必要とせず、運営者のみで可能にしています。

IT基盤の自動化ソリューションを導入することで、短時間かつ簡単なスケールアウトを可能にしています。

 

IT基盤(システム)自動化ソリューションの導入効果

IT基盤自動化ソリューションを導入することによって、コストカットや構築速度の向上などの導入効果が期待できます。IT基盤の自動化に向けて、運用方法や詳細な設定等のヒアリングを行い、実装していきます。クラウド上などに管理サーバーを設置します。そこから各サーバーを一括管理します。

一括で管理することで、人の手による手間とヒューマンエラーを防ぐことが可能になります。各サーバーごとにログインをし、設定をする必要もないため、作業効率が格段に向上し、費やすコストを削減することにつながります。

IT基盤(システム)自動化ソリューションのメリット

IT基盤を自動化すると得られるメリットはあります。

ヒューマンエラーの減少

従来の方法であれば、構築などで人手によるミスが多くなってしまいます。一つ一つ手順を行うことが必要になるため、作業ミスが起こりやすくなります。しかし、ITインフラの自動化を導入することで、一つ一つのミスを減らし、手順を間違えることなくインフラ整備が可能になります。

一括管理ができる

ITインフラを自動化することで、サーバーを一括管理することが可能になります。今までの方法では、メールサーバー、DNSサーバー、フロントサーバーなど複数台サーバーがあった場合、その台数全てを毎回作業していく必要があります。

しかし、インフラ自動化ソリューションを導入することで、複数台のサーバーを管理する必要がなく、一括で設定等の管理が可能なので、作業時間の大幅の減少が可能になります。

設定後の自動テスト

構築が完了した際に、ITインフラでは単体でテストをしていく必要があります。ITインフラ自動化ソリューションを導入することで、構築後に自動でテストを行い、単体でのテストをする必要がなくなります。それにより、OSやバージョンなどによる影響を受けることなく、動作が可能になります。

 

IT基盤(システム)構築の課題

既存の方法でIT基盤を構築する際に、課題となる部分があります。

どのようなことが課題となるのか、みていきましょう。

IT基盤構築の際の負担

従来の方法でiT基盤を構築する場合、課題のこととして、エンジニアの作業負担が上げられます。

複数のサーバーを構築することになる場合、同じような設定や動作を毎回することが求められます。単調動作による作業ミスなども起こってしまいます。また、構築の段階で作業者が変わった場合、作業の内容が変わり、設定に不具合が出る場合もあります。

構築する際の単体テストも一台ずつ必要になるため、作業時間が長くなりすぎるという課題もあります。自動化することで、エンジニアの負担を減らし、コスト削減が可能になります。

サーバー管理に手間がかかる

従来のIT基盤管理では、台数が多い場合管理に手間がかかります。

一括管理が不可能なため、設定の管理、一つ一つへのファイルの配布、一台ずつ毎回ログインが必要などの課題が現れます。複雑なサーバー構築を行うため、エンジニア無しの簡単なサーバーの増設も困難になってしまいます。

IT基盤構築を自動化することで、一括管理による管理、ファイル配布、ログインなどの課題を解決し、サーバーを運用者が容易に増設できるよう設定をすることが可能になります。これにより、時間短縮とコストカットが可能になります。

 

まとめ

IT基盤とは、メールなどの土台となるもののインフラを整備することですIT基盤を構築するには非常に手間がかかります。従来のやり方では、一つ一つのサーバーに対して作業が必要になるため、作業にコストと時間がかかりすぎてしまいます。

IT基自動化ソリューションを用いることで、一括で複数のサーバーを管理することができます。それにより、ファイルの送信や設定などのメンテナンスが容易に可能になります。また、サーバーを増設する際も手間なく可能です。IT基盤自動化で、余剰となっていたコストや時間を管理し、効率的な管理ができます。

ぜひ自動化を有効活用して、自社のIT基盤の負担を軽減するために活用してください。

 

この記事の執筆・監修者
Aidiot編集部
「BtoB領域の脳と心臓になる」をビジョンに、データを活用したアルゴリズムやソフトウェアの提供を行う株式会社アイディオットの編集部。AI・データを扱うエンジニアや日本を代表する大手企業担当者をカウンターパートにするビジネスサイドのスタッフが記事を執筆・監修。近年、活用が進んでいるAIやDX、カーボンニュートラルなどのトピックを分かりやすく解説します。

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