流通科学大学にて「物流業界研究」特別講義を実施
流通科学大学にて「物流業界研究」特別講義を実施
~未来を担う人材へ最新知見を提供~
株式会社アイディオット(本社:東京都渋谷区、代表取締役:井上智喜)は、2025年12月18日、流通科学大学で開講されている授業「業界研究(物流)」にて、特別講義を行いました。
「業界研究(物流)」は、各業界の最新動向や企業の取り組みについて学ぶことで産業界への理解を深め、学生が自身のキャリア選択を考えるうえでの視野や、業界を俯瞰する視点を広げることを目的とした授業であり、カリキュラムの一環として位置付けられています。
本講義は、流通科学大学に在籍する商学部・経済学部・人間社会学部の2年生以上の学生を対象に、現代の物流業界が直面する課題と、それに対するテクノロジーやデータ活用によるソリューションについて理解を深めることを目的として実施されました。
講義の概要
授業名:業界研究(物流)
実施日:2025年12月18日(木)
対象:商学部・経済学部・人間社会学部の2年生以上の学生
講師:株式会社アイディオット 代表取締役 井上 智喜
講義テーマ:
技術と社会をつなぐもの〜最適化AIとデジタルツインで挑む物流問題と都市問題〜

本講義を受けた学生からの感想や質問
・今日の授業で、AIやDXはシステムを入れるだけではうまく使えないと分かりました。データが整理されていないと、分析しても意味が弱くなると思いました。特に、結果を現場の人がどう使うかが大切で、会社全体の考え方も変える必要があると感じました。
・現場の経験や直感と、AIが示す分析結果が食い違った場合、最終的にどちらを信頼すべきだとお考えですか。
・本日の授業ではAI技術を用いた物流の効率化について学ぶことができました。デジタルツインでは従来のデータ分析プログラムと違いリアルタイムでの効率的な物流の提案を可能としていることが分かりました。今はビジネスとデジタル両方ができる人材の市場価値が高いとのことだったので頑張ろうと思いました。
・今日の授業で分かったのは、物流は輸送だけでなく、在庫管理や生産計画も含めたサプライチェーン全体の問題だということです。環境負荷や災害対策も必要なので、人の計算だけでは難しいと感じました。そこで、現実をデジタルで再現するデジタルツインを使い、いろいろな条件を試して最適に近い案を考える方法が面白かったです。
・今回の講演で特に印象に残ったのは、大学で学ぶ最先端の技術や研究と、実際の社会や現場との間に大きなギャップがあるという点です。研究では綺麗なデータや高い精度が重視されますが、現場では汚れたデータを使いながら、利益や継続性を考えて全体を最適化する必要があると知り、技術を社会で活かす難しさと面白さを感じました。
・AIとデジタルツインを使って物流を立て直そうとする挑戦が非常に面白いと感じました。特に、ベンチャーでありながら内閣府の国家プロジェクトの半分を独占するほどの実力と国と組んで社会の仕組みを根本から作り替えようとするという規模の大きさに驚きました。 渋沢栄一の論語と算盤を掲げ、単なる利益追求ではなく道徳と経済を両立させて社会を救うという熱い思いが、事業の根にあるというのが、非常に引き込まれる内容でした。
代表取締役 井上のコメント
この度、日本の流通革命を牽引したダイエー創始者・中内㓛氏が設立された大学において、講義の機会をいただきました。
日本の流通・物流における研究をリードする流通科学大学にて、「実学」の精神を胸に未来を切り拓こうとする学生の皆さんと向き合えた90分間は、私にとって非常に貴重な時間となりました。
現在、私たちが直面している「物流の2024年問題」や、商圏構造の変化といった課題は、机上の理論だけでは解決しきれない、極めて現場性の高いテーマです。だからこそ、皆さんが日々学ばれている流通に関する知見と、最先端のデジタル技術を融合させ、技術を「商いの現場で機能する形」へと実装していくことの重要性は、今後ますます高まっていくと感じています。
講義内で取り上げた最適化AIやデジタルツインは、複雑化するサプライチェーンにおける意思決定と、社会課題の解決を結びつける強力な架け橋です。「現場から考え、社会へつなぐ」という学生の皆さんの鋭い視点や問いかけは、実装の立場にある私たちにとっても大きな刺激となりました。
今後も、学術と産業の結節点である流通科学大学を通じて、日本の物流や都市、そして豊かな消費の未来を、皆さんと共に創り上げていければ幸いです。

ADT(アイディオット・デジタルツイン)について
「ADT」は、物流現場におけるあらゆるデータ(拠点情報、タリフ、入出庫実績、在庫情報など)を、国土交通省が策定した「物流情報標準ガイドライン」に準拠した形式でリアルタイムに可視化するシステムです。
これにより、現場で発生している課題の特定や、改善に向けたシナリオのシミュレーションを迅速に実施することが可能になります。
また、「ADT」はクラウドベースのITソリューションとして設計されており、物流・サプライチェーン領域におけるデータの可視化・分析・活用をワンストップで支援します。システム導入後も拡張性が高く、複数拠点・複数事業者間でのデータ連携にも柔軟に対応します。開発基盤には、国家重点プロジェクト SIP「スマート物流サービス」 で培われた先端技術と豊富なノウハウを活用しており、これにより、研究開発コストを抑えながらも、現場で実際に役立つ高い実用性と信頼性を兼ね備えたソリューションを実現しています。
結果として「ADT」は、現場レベルの業務改善からサプライチェーン全体の最適化に至るまで、幅広い領域で価値を創出する次世代型物流データ活用プラットフォームとして位置づけられます。
▼詳細はこちら
https://lp-adt.aidiot.jp/
株式会社アイディオットについて
2014年11月の創業以来、当社は「データプラットフォームを用いて、ビジネスの価値を最大化・最適化する」というミッションを掲げ、事業を展開してまいりました。
データとAIの力を融合し、サプライチェーン全体におけるあらゆるデータやネットワークを統合的に管理し、さらに、DX推進の中核となる機能を自社内に取り込み、ノウハウを蓄積することで、ワンストップでの価値提供を実現しています。
物流領域においては、在庫管理や配送プロセスの可視化・最適化をはじめ、それらのデータを活用した需要予測やシミュレーションを可能にする独自ツール「ADT(アイディオットデジタルツイン)」を開発しました。また、これまでに培ってきた知見と強みを基盤に、ワークショップ型の新規事業創出支援も展開し、企業の変革と成長を多面的に支援しています。
これらの取り組みを通じて、当社は日本を代表する大手企業のDX推進を支援するのみならず、社会課題の解決や日本経済の再生といった、より大きなテーマにも挑戦しています。
そして、国民にとって真に必要とされる未来を創り出すために、世界をリードする課題解決企業として、持続的なイノベーションの実現を目指してまいります。
本件に関するお問合せ
株式会社アイディオット
広報担当:町田
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-16 アジアビル6F
Email: pr@aidiot.jp | Web: https://aidiot.jp/


