大和物流株式会社
ADT活用検討事例
- 業種
- 運輸業(陸運業)
- 事業内容
- ・貨物自動車運送事業
・貨物利用運送事業
・荷造梱包および解梱事業
・工場・倉庫内の諸作業
・倉庫業
・産業廃棄物収集運搬業
・建築工事業
・電気工事業
・宅地建物取引業
・人材派遣業
・売電事業
・古物商
・通関業 - 導入システム
- ・ADT(アイディオット・デジタルツイン)
- 課題
- 大和物流様は、建築・建材物流を強みとする総合物流企業として、荷主企業への高度な提案力と自社物流ネットワークの効率化を追求されています。
一方で、従来の分析手法では以下のような課題を抱えていました。
■分析業務の属人化と非効率性
Excelを用いた膨大な関数計算やシミュレーションに多大な工数がかかり、条件変更のたびに再計算が必要となる状況でした。担当者に依存しやすく、業務の標準化も難しい点が課題となっていました。
■迅速な意思決定の難しさ
提案時や社内会議で発生する「もし拠点を変更したら?」といった問いに対し、即座に定量的な根拠を示すことが困難でした。複数案をスピーディに比較できる仕組みが求められていました。
■法規制・環境対応への急務
「物流2024年問題」に伴うドライバー負担の軽減や、GHG(温室効果ガス)排出量の可視化・削減など、社会的要請への対応も急務となっていました。 - 解決策
- 大和物流様では、主に「関東エリアの拠点配置分析」を中心とした、今後のネットワーク戦略の方向性を検討するためのシミュレーションにADTを活用されています。
■ 拠点配置シミュレーション(AS-IS/TO-BE分析)
既存の三郷エリアDC(在庫型センター)から海老名エリアへの拠点変更案や、群馬・つくば・千葉などTC(通過型センター)の増設案をデジタル上で再現。トンキロ(重量×距離)ベースの最適化計算を通じ、ポテンシャルの高い拠点候補をGEOマップ上で可視化し、配置の見直しに向けた議論の参照用データとして活用しました。
■ 物流コストの変動予測
単なる距離計算にとどまらず、拠点間の幹線輸送費や最終納品先までの二次配送費まで含めた試算を実施。ネットワーク全体のトータルコストがどのように変動するかを定量的に捉え、投資判断の目安としています。
■ サプライチェーン工程別のコスト構造把握
保管・荷役・輸送といった各工程の費用を「工程別積上グラフ」で可視化。どの領域に改善の余地があるか、施策の優先順位を検討するための分析材料としています。
■ 環境負荷の試算(GHG算出)
改良トンキロ法や燃費法を用いて、現状と改善案それぞれのCO₂排出量を比較。脱炭素化に向けたロードマップを描く際の、具体的な数値的根拠の一つとして参照されています。
現在は、今回の検証結果をもとに本格導入に向けた検討を継続しています。 - 導入技術
- ADT(アイディオット・デジタルツイン)
- 期待される効果
- ADTの活用により、単なる「配送の効率化」にとどまらず、経営・営業戦略の観点からも大きな成果が期待されています。
■物流コストの大幅な改善(10%以上の削減ポテンシャル)
・特定案件では、拠点再配置により、各TCエリアへの幹線輸送費および二次配送費を現状より10%以上削減できる見込みが得られています。
・提案スピードと精度が向上し、Excelでは対応が難しい大量のデータ処理や複雑なネットワーク分析も可能となりました。
その結果、複数案の比較検討が容易になり、荷主企業への提案活動の高度化につながっています。
■「2024年問題」への実効的な対策
・配送ルートの最適化と拠点配置の見直しを通じて、ドライバーの拘束時間短縮や負担軽減をデータに基づいて実現します。
・物流現場の持続可能性を高める具体的な施策としても有効です。
■データ基盤の標準化と資産化
・内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の標準レイアウトに準拠したデータ統合により、社内情報を「誰でも活用できる」共通資産へと転換しています。
・属人化を防ぎ、継続的な改善と意思決定の迅速化を支える基盤となります。


