トヨタ自動車株式会社
カーボンニュートラルへの貢献、整備業界の支援を目的とした中古設備・工具のマッチングプラットフォームの立上げ
- 業種
- 自動車製造業
- リンク
- メカコミ
- 事業内容
- 自動車整備業界の支援を目的とした中古設備・工具のマッチングプラットフォームの立上げ
- 課題
- ・自動車整備業界全体を盛り上げたい
・中古設備の流通量が少ない
・新規事業であるためコスト・開発期間のハードルが高い - 解決策
- 中古設備・工具のマッチングプラットフォーム構築
- 導入技術
- PHP
はじめに
自動車整備業界マッチング「メカコミ」
世界トップの自動車販売台数を誇るトヨタ自動車は、『トヨタ環境チャレンジ 2050』をはじめとする様々な活動を通じて、社会・地球環境への貢献や、自動車業界の課題に積極的に取り組んでいます。
同社では、カーボンニュートラルへの貢献、整備業界の支援を目的とした中古設備・工具のマッチングプラットフォームの立上げを決定し、弊社のパッケージプロダクトである『MATCHMEN
(マッチメン)』を活用頂きました。
トヨタ自動車中谷氏にインタビュー
トヨタ自動車 カスタマーファースト統括室 中谷 友昭氏
今回新規事業を検討された理由をお教えください
自動車業界は現在、CASE* や MaaS (Mobility as a Service) を代表とする、100年に一度の大変革期を迎えています。この変革期を業界全体として乗り越えるべく、新たな取組みにチャレンジしております。
私が所属するアフターサービス部門においては整備業界全体を盛り上げるため、今一度現地現物で整備工場のニーズ、困りごと把握に取り組みました。結果、高齢化や人材不足に加え、設備投資を抑えるために中古設備を購入したいが流通量が少ないため手に入らないという困りごとがある、一方で耐用年数前に設備廃却している工場がいる事実を把握しました。
中古自動車整備設備・工具を必要とする工場にマッチングするサービスの提供を通して、「棄てる」から「リユース」への意識変化を起こすことで、カーボンニュートラルへの貢献、整備業界の支援を実現したいという思いから、今回の新規事業立ち上げに至った経緯です。
ご依頼の経緯をお教えください
当初は内製での実行を考えておりました。ただ、先が見通せない新規事業であることを考えるとコスト・開発期間のハードルが高かったんですよね。そこでサードサービスの活用を考え、インターネットでマッチングプラットフォームを提供しているサービサーを探しました。
開発実績、提供機能などを参考に候補を5社に絞り込み、各社と直接お話させていただきました。最終的に開発実績、提供機能に加えて、こちらの問い合わせに対するレスポンスの良さなどから総合的に判断し、アイディオットさんを選ばせていただきました。MATCHMENに決めた最大の理由は、レスポンスの速さとコスト面ですかね。新規事業という継続性が不透明な取組みに対して、大きな投資は難しいですので。限られたコストで開発できましたし、開発は発注から2カ月程度で完了していただけたので凄く助かりました。
弊社の対応はどうでしたか?
こちらから細かな部分の修正だったり、時間的にタイトなお願いをすることもありますが、すごく頑張って対応いただいているのを感じています。
バグがあったりした際は、キツいことを言ってしまったりすることもあるんですけど(苦笑)、熱意をもってこちらの要望に応えるようと頑張って頂いているのを感じているので選んでよかったなと思います。
実際に新規サービスを触ってみてどうでしたか?
いい意味で普通にプラットフォームとして触れるという点がいいと思います。期待値通りというのがいいと思ってます。
インターフェース(UI・UX)などはまだまだカスタマイズしたいところがありますが、POCから入ったってことを考えると必要十分だったかなと思いますね。
今後追加してみたい機能などはございますか?
中古設備の取扱いに強く困っていて、また数も多いのが後継者や担い手不足で廃業を考えているご高齢の整備工場さんなんですが、デジタルを活用するこの仕組みを利用するのはハードルが高いです。なので彼らと接点を持っている方たちと連携して、利用をサポートする仕組みを実現したいと思っています。
そんな仕組みを作ることで全ての整備工場さんにこのサービスをお届けしたいです。
今後事業の展望と弊社に期待することはございますか?
まずはもっとたくさんの整備工場さんにこのサービスを知ってもらって、より多くの方に利用していただきたいと思ってます。また取り扱い商材の観点でいくと、整備工場さんには設備以外にも一方では不足しているものの、もう一方で余っているものがまだまだあると思うので、現場の声を直接聞いてきたいと思います。
このサービスの目的は設備をマッチングすることだけではないんです。整備業界全体の困りごとを解決することが目的なので、しっかりとニーズ、困りごとを理解してよりよいサービスにしていきたいです。
アイディオットさんに関しては、本当に密にコミュニケーションを取らせていただいていて感謝してます。引き続き今のペースでお付き合いしていけると嬉しいと思っています。?私自身もUI/UXなどはこれまで経験がなかったので勉強させていただきながら、一緒にいいプラットフォームができれば嬉しいなと思います。